アンチヒーロー③

REVIEW

Episode 3 −過去−

キャスト

明墨正樹 … 長谷川博己  赤峰柊斗 … 北村匠海  紫ノ宮飛鳥 … 堀田真由
白木 凛 … 大島優子  緑川歩佳 … 木村佳乃  伊達原泰輔 … 野村萬斎

 明墨が弁護する依頼人は富田正一郎。傷害事件の被告人だ。さらに彼の父親は国会議員。権力と金を使ってというよくありそうな背景だ。

 今回も検察が提示した証拠をひとつずつ潰していく明墨。今回は割とベタでありきたりな話なのかと思っていたら、そんな話ではなかった。当たり前か。

 実は今回の富田。以前、暴行事件で無実の罪を松永という人物に着せていた。そして、その松永の弁護をしていたのが赤峰だった。そんなわけで、またまた明墨と赤峰が対立。最後は赤峰が何もできない無力さを感じて敗北感に打ちひしがれる結末か。なんて思っていたけれど、それもまた違った。

 「裁判の結果こそが依頼人の人生を左右する。だからこそ、我々弁護士は己の人生をかけて裁判に勝たなければならないんだ。君には、その覚悟と力がなかっただけだ」と明墨が赤峰に言い放つシーンは心に残った。

 最後はドライブレコーダーと富田の父の秘書が買収するを持ちかける映像で暴行の隠蔽が明らかになった。多分、緑川検事がこれを入手できたのって、明墨が関係しているんだろうね。

 でも、疑問が残るのは依頼人の利益追求が第一と言いつつ、今回は依頼人を守らなかった。赤峰が以前、負けた敵討ちなのか?また、彼に弁護士の在り方を説きつつ、もっと成長しろと言っているようにも思える。

 実は以前は明墨は検事だったということが明らかになった。刑務所に収監されている男、弁護士になった経緯、この辺が何か絡んでいそうだ。