新宿野戦病院⑧

REVIEW

第8話 アイドルのストーカー騒動が爆破事件に発展!?犯人は…

キャスト

ヨウコ・ニシ・フリーマン … 小池栄子
高峰享 … 仲野太賀
南舞 … 橋本愛
高峰はずき … 平岩紙
横山勝幸 … 岡部たかし
田島琢己 … 馬場徹
堀井しのぶ … 塚地武雅
若井あかね … 中井千聖
村木千佳 … 石川萌香
吉野勇介 … 萩原護
岡本勇太 … 濱田岳
リツコ・ニシ・フリーマン … 余貴美子
白木愛 … 高畑淳子
高峰啓三 … 生瀬勝久
高峰啓介 … 柄本明

あらすじ

○受験勉強の苦悩と事務長の疑惑
 ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)は、来年2月の医師国家試験合格に向け猛勉強中だが、独特な日本語の言い回しに苦戦を強いられていた。マユ(伊東蒼)も看護学校、恋人のシラキも日本語の勉強に励む。そんな中、事務長の白木愛(高畑淳子)が、夫・誠(おかやまはじめ)のスマホがハプニングバーにあることを位置情報で突き止め、病院内は騒然となる。岡本勇太(濱田岳)に促され、白木は田島琢己(馬場徹)を伴い現場へ乗り込むが、店員の制止を振り切り扉に体当たりするも夫は見つからず、店を追い出される。高峰啓介(柄本明)によれば、誠は呼吸器内科医だが恐妻家で、厳しい小遣い生活を送っているという。

○ストーカー問題とコンカフェ潜入
 コンカフェ嬢のかえで(田中美久)がストーカーの後藤和馬(北野秀気)に悩まされ、南舞(橋本愛)と岡本に相談する。岡本は警告に留めるが、南は早期逮捕を主張し対立。見守りのため高峰享(仲野太賀)、田島、横山勝幸(岡部たかし)がコンカフェへ潜入するが、そこで彼らは、白木の夫・誠が店に通い詰めている現場を目撃する。誠は位置情報の誤解を解くが、ワンクリック詐欺で40万円を失った過去も発覚し、白木から離婚を突きつけられる。ヨウコは夫婦の夜の営みについて赤裸々に問い、はずき(平岩紙)を困惑させるが、看護師の村木千佳(石川萌香)が白木に女性用風俗を勧めるなど、議論は混沌を極める。

○未曾有の爆発事故とトリアージ
 岡本と南は、後藤への対応を巡り激しく激突する。享はボランティアの責任の重さを説くが、南との溝は深まるばかり。そんな中、かえでの引退当日に歌舞伎町の雑居ビルで大規模な爆発事故が発生。「聖まごころ病院」には50人規模の負傷者が押し寄せ、ヨウコは的確なトリアージで戦場のような現場を仕切る。火災現場がかえでの店だと判明し、警察は後藤を容疑者としてマークする。搬送されてきた後藤に対し、店長は治療を拒むよう叫ぶが、ヨウコは「誰であれ殺さん!」と断言。一方、白木は依然として連絡の取れない誠の安否を案じ、涙ながらに処置のサポートを続ける。

○冤罪の発覚と犯人の醜悪な動機
 荒井時江(ともさかりえ)の協力で重症者が搬送される中、南は搬送先のかえでから真相を聞き出す。後藤は犯人ではなく、最後のお別れと謝罪のために店を訪れ、二人は和解していた。後藤はかえでに感謝を伝え、彼女の門出を祝っていたのだ。岡本は自身の判断ミスを悔やみ、後藤の想いを知る。真犯人は「死刑になりたかった」という稚拙な動機を持つ別の男だった。ヨウコはその犯人に対しても、「死なすな」という警察の要求を「人の命を何だと思っている」と撥ね付けつつも、一人の医師として、そして人間として生かすための処置を完遂し、歌舞伎町の意地を見せる。

○不平等な社会と平等な命
 事件が一段落した頃、映画に夢中で連絡に気づかなかっただけの誠が無事に現れ、白木と涙の再会を果たす。病院の屋上で享は、社会の理不尽さを嘆きつつも、ヨウコの影響で「社会は不平等だが、命は平等だから虚しくない」という自分なりの答えに辿り着く。一方で、マユは未曾有の惨状で必死に動くヨウコたちの姿に心を打たれ、看護師への思いを一層強くする。堀井しのぶ(塚地武雅)から手渡された看護服を胸に、彼女は新たな一歩を踏み出す。歌舞伎町の夜は明け、聖まごころ病院はまた一つ大きな傷跡を乗り越え、それぞれのアイデンティティを再確認する結末となった。

見どころ

○白木夫婦の騒動から見える「愛」の形
 事務長・白木と夫・誠を巡るエピソードは、本作のコメディとシリアスの絶妙なバランスを象徴している。ハプニングバーへの誤解から始まった騒動は、恐妻家の夫がコンカフェに癒やしを求めていたという滑稽な真実へと着地する。しかし、大規模爆発事故が発生し誠と連絡が取れなくなった瞬間、白木が見せる「生きていてほしい」という切実な願いと涙は、普段の厳しさの裏にある深い愛情を浮き彫りにした。宮藤官九郎らしい、人間の可笑しさと尊さを同時に描き出す演出が光る。

○「絶対殺さん!」ヨウコが貫く医師の矜持
 爆発事故の混乱の中、加害者と疑われる後藤や、卑劣な真犯人までもが運ばれてくる極限状態。そこでヨウコが放つ「被害者じゃろうが、加害者じゃろうが、人殺しじゃろうが、絶対殺さん!」という叫びは、本作の核心を突く。復讐心や正義感で命を選別しようとする周囲を圧し、ただ目の前の命を繋ぐことに邁進するヨウコの姿は、軍医としての経験に裏打ちされた凄まじい説得力がある。法や感情を超えた「命の絶対的平等」を、歌舞伎町という場所で証明する姿は圧巻だ。

○「ギャップ」が明かす後藤の真実と岡本の悔恨
 ストーカーとして描かれていた後藤が、実は最後にかえでと心を通わせ、彼女を恐怖から解放しようとしていたという展開は、視聴者の予想を裏切る深い人間ドラマだ。岡本が刑事手帳を見せて警告したことが、結果的に後藤を改心させ、かえでとの「感謝のお別れ」へと繋がった皮肉と救い。一方で、警察の介入が遅れたことで大事故を招いたという南の主張も正論であり、正解のない社会問題に対し、安易な解決を提示しない脚本の厚みが感じられる。

感想

 険しい顔をしているヨウコ。どうやら医師国家試験に向けて勉強しているようだ…と思ったら寝ていた。こんなに目をかっぴらいて寝る人も珍しいが、ヨウコならありえそうと思えるから不思議だ。

 難しいと嘆くからいったどんな医学の問題なんだろうと思ったら“ふさわしくない”という言い回しだった。その国で筆記試験といったら読み書きできるのは前提なので、そう考えると異国の地で試験に合格するって、なかなか大変なことだよなと思った。

 そん中、ご立腹な様子の白木。旦那のスマホがハプニングバーにあるという。

 確かめるために田島をつれて現場に向かう白木。ドスもって着物着て姐さんのようで、なるで組事務所にでも殴り込みにいよくようだ。白木演じる高畑淳子は貫禄が合って似合っているけれど、演出としては過剰すぎない?面白いけれど。

 房江は自分が死んだら、一人っきりになってしまって誰が世話をするのかと堀井の心配をするが「死んだら心配できないから死なない心配をしろ」というヨウコ。まさに名言だよなあ。

 さらに「男だろうが女だろうが娘さんが超一流の看護師に変わりはない」と房江に伝えるのだったが英語なだけに伝わっていない。娘っていうのはわかったようだが。

 照れ隠しと熱い思いを話すと英語になってしまうのかなと思うとヨウコって人間味ある女性だなあと思う。

 ある日、コンカフェで働いている女性・かえでがストーカー被害に悩んでいると「Not Alone」へ相談にくる。

 岡本と聖まごころ病院の医師の面々は警備を兼ねてかえでの働くコンカフェへ。

 渋っていた割には享、田島、横山ともに嬉しそうに楽しんでいる。ゲームで負けて「一番安いシャンパン入れてやるよ」という享だけど、そこは一番高いシャンパンじゃないの?意外と財布の紐が堅い。

 岡本はストーカー男を見つけると、かえでに付きまとったりしないように警告するが果たしてどうなるか?そう簡単には素直にわかりましたってはならないよね。

 そんな折、白木の旦那・誠の姿が…。実はハプニングバーと同じビルにあるコンカフェに通っていたことが発覚。冒頭のGPSの話がここにつながってくる。

 その後、かえではコンカフェ卒業記念としてライブ配信を行い、ストーカー被害の状況を赤裸々に語る。そして、かえでのラスト出勤日、コンカフェで爆発音とともに火災が起こる。

 犯人は結局、かえでにストーカをしていた後藤ではなくて黄色のTシャツ男だった。この男、最後の10分ぐらいでいきなり存在が明らかになるが、突拍子すぎる。アカウントは出てくるものの姿もどこかで登場させておくべきだっただろう。

 さらにストーカー男も岡本に警告されたことライブ配信でかえでの気持ちを知ったことで謝罪してストーカー行為を辞めるに至ったようだが、それくらいで改心するくらい単純なものなのではないだろうと疑問に思った。

 それにストーカーを拘束するしないで言い争った岡本と舞のシーンも生きてこない。

 爆発事故を入れるならそれをうまく使って改心するようにしたほうが自然だったように思える。