パンチドランク・ウーマン ー脱獄まであと××日ー⑥

REVIEW

第6話 裏切り

キャスト

冬木こずえ … 篠原涼子
日下怜治 … ジェシー(SixTONES)
海老原秀彦 … 小関裕太
パク・ハユン … 知英
渡海憲二 … 高橋努
羽田美波 … 尾碕真花
知念智明 … 柏木悠(超特急)
藤谷瑠美子 … 沢村玲(ONE N’ ONLY)
関川信也 … 新納慎也
鎧塚弘泰 … 河内大和
仲間加世子 … 中島ひろ子
白井宗政 … 遠山俊也
沼田貴史 … 久保田悠来
西城直哉 … 小久保寿人
小豆務 … 団長安田(安田大サーカス)
反町耕作 … 柾木玲弥
河北竜馬 … カルマ
熊沢一太郎 … 高岸宏行(ティモンディ)
高田彩月 … 星乃夢奈
仲間篤志 … 越村友一
冬木こずえ(大学時代) … 大原梓
佐伯雄介(大学時代) … 井上想良
日下寿々 … 梶原叶渚
日下秋彦 … 大澄賢也
日下春臣 … 竹財輝之助
冬木誠子 … 山下容莉枝
日下在賢 … 山田明郷
小柳太介 … 宇梶剛士
長田竜司 … ベンガル
佐伯雄介 … 藤木直人

あらすじ

○密室に迫る死の罠
 氷川拘置所の刑務官・冬木こずえ(篠原涼子)は、脱獄計画を阻止するため父親殺しの容疑者・日下怜治(ジェシー)に協力を求めるが、土壇場で裏切られ資材倉庫に監禁されてしまう。倉庫内には怜治が仕掛けた塩素ガスが充満し、このままでは命を落とす危機に陥る。拘置所の秩序を守るはずの刑務官が、脱獄計画の渦中で孤立し命を奪われかけるという皮肉な状況である。外では脱獄計画が着々と進行しており、こずえは絶体絶命の状況に追い込まれていく。

○護送車ジャック
 その頃、刑務官として潜伏していた内通者・海老原秀彦(小関裕太)は予定通り護送車を乗っ取り、裁判所地下駐車場で待機していた教団信者たちと合流する。脱獄メンバーは逃走車に乗り換え、ついに拘置所の外へと脱出する。しかし脱獄計画は順調に見えても、どこか不穏な空気が漂う。脱獄という最大の目標が目前に迫る中、それぞれの思惑と裏切りが複雑に絡み合い、計画は予測不能の方向へと転がり始める。

○自爆という結末
 しかし脱獄計画は冬木こずえの行動によって阻止され、状況は一変する。逃走車に取り残された海老原と三津橋宏行(堀内健)は、教祖・鎧塚弘泰(河内大和)を道連れに爆弾で自爆するという衝撃的な最期を選ぶ。その光景を遠くから見ていた教団幹部・沼田貴史(久保田悠来)は、静かに笑みを浮かべる。教団の目的は単なる脱獄ではないことを示唆する不気味な場面であり、事件は新たな段階へと突入していく。

○取引と真実
 拘置所では処遇部長・小柳太介(宇梶剛士)が怜治を追及し、父・日下春臣(竹財輝之助)の家から持ち去ったカバンの中身を明かせば死刑を免れるようにすると取引を持ちかける。小柳は怜治が無実である可能性をすでに知っており、その事実を利用して追い詰めようとしていた。妹・日下寿々(梶原叶渚)への危害を匂わせる言葉に激昂した怜治は小柳に襲いかかろうとするが、駆けつけたこずえたちに制止される。事件の真相はさらに深い闇へと沈んでいく。

○命を賭けた告白
 刑事・佐伯雄介(藤木直人)は、怜治に翻弄され続けるこずえを見かねて思いを告白し、結婚を申し込もうとする。しかし怜治は、こずえが死なないよう密かに塩素ガスを中和していた事実を明かす。動揺したこずえが彼のもとへ向かう途中、教団幹部・西城直哉(小久保寿人)に襲われるが、怜治が身を挺してかばい刺されてしまう。倒れる怜治は、トランクルームの場所と暗証番号をこずえに告げる。そこには大量の札束とスマホ、そして謎のUSBが残されていた。

見どころ

○脱獄計画の決着
 護送車ジャックから逃走、自爆という一連の展開はシリーズ最大級のスケールで描かれた。閉鎖空間だった拘置所の物語が外の世界へ拡張され、脱獄計画の全貌が明らかになる重要回である。

○怜治の本心
 塩素ガスを中和していた事実や、こずえを守る行動から、怜治の真意が単なる裏切りではないことが見えてくる。危険な男でありながら、どこかで彼女を守ろうとしている矛盾した行動が人物像をより深くしている。

○謎のUSB
 トランクルームに残されたUSBは、新たな謎の中心となる重要な伏線である。脱獄事件の裏側や怜治の事件の真相に関わる可能性が高く、物語は次のステージへと進んでいく。

感想

 これまで積み重ねてきた脱獄計画が、ついに実行された。護送車ジャックから逃走、そして自爆という衝撃的な展開は、カルト教団の狂気と単なる脱獄劇を超えた陰謀の大きさを感じさせた。

 一方で、怜治の人物像がますます複雑になり、彼の本心がどこにあるのかわからなくなった。こずえを裏切ったかと思えば、実は塩素ガスを中和して彼女の命を守っていたり、西城に襲われた際も身を挺してかばい刺されている。

 こずえと怜治の関係も微妙な変化が起きてきているような気がする。また佐伯のプロポーズ未遂?もあり、こちらの関係も微妙だ。

 さらにラストシーンでのトランクルームに隠されていた札束とUSBはの存在は、父殺し事件の背後に新たな真相の入口を示す重要な伏線だ。

 これから物語がどう動いていくのか?濃密な回で一気に期待が高まった。