第8話 謹慎中 親友の病気が発覚!3人の初タイマン秘話
キャスト
田上湖音波 … 橋本環奈
中田啓介 … 向井理
鈴木颯良 … 宮世琉弥
大友真一 … 音尾琢真
高野ひかり … 馬場徹
松本佳世 … 薄幸(納言)
ソン・リーハン … 許豊凡(INI)
城島麗奈 … 内田理央
鷹山勲 … 大谷亮平
大河原嗣子 … 大塚寧々
田上潮五郎 … 吉田鋼太郎
あらすじ
○謹慎中の湖音波と揺れる脳外科
患者の命を救うため独断で手術を行い、事務局長・鷹山勲(大谷亮平)に暴言を吐いた田上湖音波(橋本環奈)は無期限の謹慎処分となる。湖音波がいなくなった都立お台場湾岸医療センターの脳神経外科は一見落ち着いたように見えるが、実際には湖音波が担当していた患者の対応を脳神経外科医・大友真一(音尾琢真)が引き継ぐなど、現場には確実に影響が出ていた。一方、湖音波は自宅で反省文を書いているどころか、ゲームセンターやスナックで遊び歩き、うっぷんを晴らしていた。そんななか、かつてのマブダチ・城島麗奈(内田理央)が定期検診で来院し、湖音波の心は再び医師としての使命へと引き戻されていくのである。
○麗奈の検診と謹慎破り
2年前に頭蓋咽頭腫を患った麗奈が検診のため来院すると聞き、湖音波は謹慎中にもかかわらず病院へ向かう。しかし看護師長・高野ひかり(馬場徹)に見つかり、脳神経外科部長・中田啓介(向井理)の指示で病院を追い出されてしまう。麗奈の検査は大友が担当し、結果は問題なしと伝えられるが、湖音波は納得できず看護師に変装して潜入する始末であった。結局すぐに見つかり中田に呼び出される湖音波だが、患者のために動いたことすら理解されない態度に失望する。湖音波は、中田がなぜここまで変わってしまったのかと問いかけるが、中田は何も答えないのである。
○マブダチの記憶と突然の異変
湖音波と麗奈は亡くなった親友・堀田真理愛(平祐奈)の誕生日を祝う。3人はかつてそれぞれの学校で名を知られたヤンキーであり、高校で出会った際は互いにテッペン争いをするほどだった。しかし同じキャラクターのキーホルダーを持っていたことから意気投合し、以来かけがえのないマブダチとなった。真理愛の死をいまだ受け入れきれない湖音波は墓参りにも行けていないと語るが、暗くなるのは真理愛らしくないと2人は笑い合う。しかし飲み歩こうとしたその矢先、麗奈が激しい頭痛を訴えて倒れてしまうのである。
○動脈瘤発覚と仲間たちの決意
麗奈は病院に搬送され、検査の結果、新たに脳動脈瘤が見つかる。破裂の危険があり早急な処置が必要だった。麗奈は息子・丈太郎(原川昊大)の剣道の試合を見に行く約束を守るため、回復の早いカテーテル手術を希望する。カテーテル経験が豊富な湖音波は執刀を願い出るが、中田は謹慎を理由に許可しない。落胆する湖音波だったが、大友や研修医ソン・リーハン(許豊凡)ら脳神経外科の仲間が、麗奈を救うためカテーテル手術の準備を重ねていた。湖音波は仲間を信じ、麗奈の手術を託す決断をするのであった。
○二つの手術と新たな謎
麗奈の手術が始まる一方、急性硬膜外血腫の大学生が緊急搬送される。執刀できる医師は中田しかいない状況だったが、中田は迷いを見せる。そこに湖音波が現れ、自分に執刀させてほしいと申し出る。中田はその願いを認め、湖音波は緊急手術を担当することになる。大友のカテーテル手術と湖音波の手術はどちらも成功し、麗奈も回復へ向かう。しかし院長・大河原嗣子(大塚寧々)は、中田が最後に執刀したのが1年前の宮村亜里沙(湯山新菜)の手術であることを知る。さらに中田は湖音波に「亜里沙の件を調べるな」と警告し、物語の謎はさらに深まるのであった。
見どころ
○湖音波を支える“脳外科チーム”
湖音波の不在によって、彼女がいかにチームの中心だったかが浮き彫りになる。大友やソン、颯良ら脳神経外科スタッフがそれぞれの立場で麗奈を救おうと動く姿は、チーム医療の醍醐味である。特に大友がカテーテル手術の腕を磨いていた事実は、普段は飄々としている彼の努力を感じさせる重要な描写であり、湖音波と仲間たちの信頼関係の深さが伝わる展開となっている。
○湖音波と麗奈、ヤンキー友情の原点
湖音波と麗奈、そして亡き真理愛の過去が描かれるシーンは本話のエモーショナルな軸である。三人がヤンキーとして出会い、ライバルからマブダチになった経緯はコミカルでありながら温かい。真理愛の死をまだ受け入れきれない湖音波の心情も丁寧に描かれ、麗奈の命の危機と重なることで友情の重みがより強く感じられる構成となっている。
○中田の異変と1年前の手術の謎
中田の不可解な行動は、物語の最大のミステリーとして存在感を増している。院長が調べた結果、中田が最後に執刀したのは1年前の宮村亜里沙の手術であることが判明する。さらに湖音波に調査をやめるよう警告する姿から、その手術が中田の現在の行動と深く関係していることが示唆される。中田の視覚異常のような描写もあり、彼が抱える秘密が今後の物語の鍵になると考えられる。
感想
湖音波が謹慎となったことで、彼女の存在がいかに周囲に影響を与えていたかがよくわかった。普段は騒がしい湖音波だが、いなくなった途端に脳神経外科がどこか物足りなくなる描写が印象的だ。
方で、大友やソンが麗奈を救うために努力してきたことが明かされ、大友が麗奈のカテーテル手術をする姿は手に汗握るシーンだった。もちろん大学生の緊急手術が同時進行するだけに緊張感も倍増だ。
その前に湖音波と麗奈、そして真理愛の友情の過去が描かれたことで、麗奈の手術には単なる患者以上の意味があったし、緊急手術の大学生らの友情にも重なるものがあった。
そして、一番気になったのはやはり中田の過去だ。なぜ1年前から執刀していないのか、そして宮村亜里沙の手術と何が関係しているのか。湖音波に調査をやめろと警告することからも重大な秘密が隠されているのは間違いないだろう。
物語が終盤に向けて大きく動き出したと感じた第8話だった。
