君が心をくれたから①

REVIEW

第1話 赤い傘と花火の約束

キャスト

逢原 雨 … 永野芽郁
朝野太陽 … 山田裕貴
望田 司 … 白洲 迅
朝野春陽 … 出口夏希
柳田達夫 … 螢雪次朗
花村竜一 … 佐藤貴史
菊野 純 … 谷 恭輔
飛岡雄星 … 萩原 護
日下   … 斎藤 工
千秋   … 松本若菜
逢原霞美 … 真飛 聖
朝野陽平 … 遠藤憲一
逢原雪乃 … 余貴美子

あらすじ

〇赤い傘がつないだ、孤独なふたりの出会い
 2013年の長崎。高校1年生の逢原雨(永野芽郁)は、珍しい名前をからかわれ、他人と距離を置いて生きていた。そんな雨が雨の日に傘もなく立ち尽くしていると、高校3年生の朝野太陽(山田裕貴)が赤い折りたたみ傘を差し出す。明るく人懐っこい太陽を最初は疎ましく感じる雨だったが、太陽は何かと雨を気にかけ、声をかけ続ける。その無邪気さと真っ直ぐさに触れるうち、雨の閉ざされていた心は少しずつ動き始めていく。

〇過去の傷と、それぞれが抱え
 雨は、母・霞美(真飛聖)から虐待を受けていた過去を抱え、自分の存在が母を変えてしまったのだと思い込んでいた。一方、太陽も幼い頃に火事で母を亡くし、「人を幸せにする花火を作って」という言葉だけを胸に生きてきた。互いに深い喪失を抱えながらも、それを表に出さずにいる二人。そんな背景を知った雨の祖母・雪乃(余貴美子)は、太陽に「雨の心を変えてほしい」と願いを託す。過去の傷が、静かに現在と結びついていく。

〇校内放送の告白と、10年後の約束
 雪乃の想いを受けた太陽は、校内放送で花火師になる決意を語り、そのきっかけが雨との出会いだったことを明かす。そして「雨はこの世界に必要な存在だ」と真っ直ぐに伝えた。その言葉は、長く自分を否定し続けてきた雨の心に深く突き刺さる。二人は10年後の大晦日に、太陽の作る花火を一緒に見る約束を交わし、雨は一人前のパティシエになると誓う。それは、互いに前を向くための小さくて大きな希望だった。

○夢に挫折した10年後の再会未満
 2023年。雨は夢を追って上京するも、東京の有名パティスリーで失敗を重ね、すでに5年前に解雇されていた。一方の太陽も、視覚障害を理由に大晦日の花火を任せてもらえず、父・陽平(遠藤憲一)と衝突していた。長崎に戻った雨は、眼鏡橋で赤い傘を手にする自分を太陽に見られるが、10年前の約束を思い出した太陽は声をかけられず立ち止まってしまう。再会は、すれ違いのまま終わる。

〇心を差し出す代償と、奇跡の条件
 夢を諦めた雨は長崎を去ろうとするが、夜行バスの前で太陽に呼び止められる。太陽は花火師を諦めないと誓い、雨も何度でもやり直せると告げる。だが別れの直後、太陽は事故に遭ってしまう。絶望する雨の前に現れたのは、あの世からの案内人・日下(斎藤工)。雨が「心を差し出す」なら太陽を救うという奇跡の条件として、五感を失う運命を提示する。雨は迷わずその取引を受け入れるのだった。

見どころ

〇永野芽郁が体現する“自己否定の痛み”
 本作の最大の引力は、雨というキャラクターの繊細な心情を永野芽郁が丁寧に体現している点にある。目線の泳ぎ、声の揺れ、過呼吸に陥る場面のリアルさは、言葉以上に雨の過去の重さを伝えてくる。自分には価値がないと思い込み、夢を語ることすら怖くなってしまった女性の姿は、視聴者の胸にも痛みとして残る。だからこそ、太陽の言葉や雪乃の励ましが、より強く心に響く構造になっている。

〇赤い折りたたみ傘が象徴する“心の受け渡し
 赤い折りたたみ傘は、二人の関係性を象徴する重要なモチーフとして繰り返し登場する。雨の日に差し出された傘は、太陽が雨の孤独に手を伸ばした最初の行為であり、10年後には再び二人を結びつける鍵となる。太陽から借り、返すと約束した傘は、雨自身が“誰かとつながる勇気”を取り戻そうとする意思の表れでもある。物語を通して、傘が持つ意味が変化していく点も見逃せない。

〇恋愛ドラマを超える“自己犠牲の問い”
 終盤で提示される「五感を失う代わりに命を救う」という選択は、単なる恋愛の枠を超えたテーマを投げかける。雨は自分を犠牲にすることでしか愛を示せないのか、それともそれは真の愛なのか。案内人・千秋(松本若菜)の冷静な言葉と、雨の「もう十分もらった」という返答が強烈な対比を生む。第1話にして、物語は愛とは何を差し出すことなのかという核心へ踏み込んでいく。

感想

 マイナスな展開ばかり続いて暗い、暗い、暗い。色で言うならば黒とか灰色な感じで、途中で見続けるのがしんどいなあと思った。主人公は何であんなに自分に自信が持てない性格なのだろうと思っていたら、母親を受けていたという過去があった。虐待するようになった理由やその母親の現在の状況とかは今のところ不明だが、今後明らかになるのかな?それにしても人格形成って幼少時代の経験だったり親子関係って深く影響するんだなあって感じた。

 雨はパティシエ、太陽は花火師、ともに目指したそれぞれの夢に挫折。お互いに今の状態を偽って再会する展開を想像したけれど、期待は裏切られた。そこからどう話が展開していくのだろうと思ったら、太陽が事故にあう。そしてそこに現れた死神?に五感と引き換えならば命を助けるという交換条件を突き出される。しかもそれは3カ月かけて、少しずつ奪われていくという。

 そもそもいきなり現れたこの2人は何者?それに命を助けるのに5つも要求するの多すぎない?この手の話だと、せいぜい一番大事なものを1つ奪うってのが普通なんじゃない?真綿で首をしめていくように少しずつ、それも5つも大事なものを奪っていくのはやりすぎな感じがして最後は後味の悪さしかのこらないような気がする。

 それなりの時が過ぎて久しぶりの再会で、命を救うためとはいえ、そんな交換条件を飲むほど情熱や想いを持ち続けていたのかな。学生の時ならいざ知らず、さらに卒業後に連絡を取っていた様子もないし、感情移入どころか冷めた感じで見てしまった自分はピュアではないのだろうか。