ホットスポット⑤

REVIEW

第5話 個人的ニュース

キャスト

遠藤清美 … 市川実日子
高橋孝介 … 角田晃広
中村葉月 … 鈴木杏
日比野美波 … 平岩紙
磯村由美 … 夏帆
沢田えり … 坂井真紀
奥田貴弘 … 田中直樹
村上博貴 … 小日向文世

あらすじ

〇常連のエゴとファミレス談義
 清美、葉月、美波の3人は、いつもの地元飲食店に集まるが、観光客増加の影響で店の前には行列ができていた。仕方なくファミレスへ移動し、ドリンクバーで粘りながら雑談を始める。地元の店には繁盛してほしいが、混みすぎるのは困るという、身勝手だが正直な“常連のエゴ”を語り合う三人。その会話は、町が変わりつつある現実を静かに映し出している。

〇「月曜から夜ふかし」襲来
 清美たちの暮らす町に、日テレのバラエティー番組「月曜から夜ふかし」の取材班がやって来る。2月23日の「富士山の日」に合わせ、麓の町で暮らす人々の個人的ニュースを集める企画だ。ディレクターの岸本と松崎は、ショッピングモールでインタビューを開始するが、集まるのは山梨と無関係な小さな話題ばかりで、企画は思うように進まない。

〇子どもの一言が残す影
 取材の中で、綾乃の娘・りつが「すごい速い人がいた」と語り、宇宙人・高橋の存在をうっかり口にしてしまう。岸本と松崎は子どもの話として軽く受け流すが、その後も町では超人的な身体能力を持つ男の目撃談がぽつぽつと出てくる。断片的な証言が重なり、冗談のはずだった話が、少しずつ現実味を帯び始める。

〇曲がった10円玉の波紋
 一方、清美は職場で同僚の由美から、不可思議な曲がり方をした10円玉を見せられる。都市伝説好きの由美は「小野寺くん宇宙人説」を持ち出し、同僚・小野寺の仕業だと決めつける。真相はわからないまま、宇宙人に関する噂だけが独り歩きし、職場でも町でも疑心暗鬼が広がっていく。

〇広がる噂、迫る危機
 テレビ取材、子どもの証言、職場での怪談めいた話が重なり、宇宙人の噂は一気に拡散していく。もはや高橋個人の秘密では済まされない状況となり、清美も否応なく巻き込まれていく。具体的に何が起こるのか、誰が核心に迫るのかは第5話時点ではわからない。しかし、これまでの均衡が崩れ始めたことだけは確かである。

見どころ

〇日常に侵入するメディアの視線
 第5話の大きな見どころは、テレビ取材という外部の視線が町に入り込む点である。内輪の秘密だった宇宙人騒動が、不特定多数にさらされる可能性を持ち始め、物語の緊張感が一段階上がる。日常がメディアによって簡単に切り取られてしまう怖さが、静かに描かれている。

〇噂が連鎖する構造
 子どもの無邪気な一言、曲がった10円玉、目撃談といった些細な出来事が連鎖し、噂が膨張していく過程が巧みに描かれる。誰も確証を持たないまま話が広がっていく様子は、現代的でリアルである。宇宙人という設定以上に、人間社会の噂話の怖さが際立つ回だ。

〇第2章の始まりとしての不穏さ
 サブタイトル的に示される「波乱の第2章開幕」が象徴するように、第5話は物語の転換点である。これまでの身近なトラブル中心の展開から、町全体を巻き込む危機へとスケールが広がる。その行方や結末はまだわからないが、不穏な期待を抱かせる導入として強い印象を残す。

感想

 いつものように地元のカフェ「もんぶらん」で、くつろぎながらたわいもない話をしている清美、葉月、美波。

 店内はいつしか混雑し、外には並んで待っている人もいる。それをを見て「カフェで並ぶのを国で禁止にしろ」とエゴを言い出す美波。相変わらず不毛な会話だ。

 それは「ジョナサン」に場所を移動しても続く。カフェの混雑から泌尿器科の混雑まで。どこまでも続くエゴな話。放っておくと、一晩中でもやっていそう。

 くだらなすぎだけど、ずっーと見てしまいそう。それにしてもバイトエゴって何だ。バイトテロかって思ったら清美も同じこと突っ込んでいた。

 そんな3人の面々がエゴ話をしているのと時を同じく、町では「月曜から夜ふかし」のスタッフが人々に取材している。

 個人的なニュースを聞いているとポツリ、ポツリと宇宙人・高橋の目撃情報が出てくる。

 前回、タクシーや受験生を追いかけたり強盗犯逮捕の尽力したりと宇宙人の力をかなり使ったことが原因だろうが、そんなに出てきてしまうのかとも思った。

 インタビュー話でレジ打ちや検尿カップの回収といったどこかで聞いたことある話も出てきて面白いと思いつつ、それほど大きな町ではないのかなと思わせる。

 だからこそ、たまたま一日で複数の宇宙人の能力を使ったことが、これだけ出てきてしまったという理由付けになっているのかな。

 そして、取材スタッフたちは清美と高橋が勤めるホテルにも来てしまう。インタビューに答えた由美は、職場内で見つけた曲がった10円玉も見せてしまう。

 じわじわと高橋に近づいてきて、危機が迫ると思っていたら“小野寺くん宇宙人説”へと話がそれていく。

 10円玉を曲げているところを見たわけでもないのに小野寺の名前を出してしまう由美って思い込みが強い人なんだろうか?なかなか不思議な人だ。

 どこにでもいる微妙な感じのおじさんだからか高橋は疑われる様子はないけれど、小野寺はどうなる?

 それにしても曲げた10円玉から小野寺の誕生月や十徳ナイフやテンピュールの枕やらよくもまあ10つながりで色々出てくるものだなあ。

 それを終わらしたのはフロントにかかってきた宿泊客からのスリッパ要求の電話。滑ってますってオチなのは考えすぎ?

 小野寺の宇宙人説を回避するために支配人と由美に正体を明かす高橋。支配人は、なかなか現実を受け止められないまでも、小野寺へのインタビューを断り、危機を回避。由美はあっけらかんとしていて、高橋をただ身体能力の高い人だと思ったようだ。

 結局、「…夜ふかし」スタッフは“検尿カップの回収が職人並みに早い”美波ら職人を調査したというネタになったようだが、ディレクターである岸本の上司の反応はよくないようで…ボツ?