CALL−3 「絶対」の重責、心に秘めた熱いもの
キャスト
粕原雪 … 清野菜名
兼下睦夫 … 瀬戸康史
新島紗良 … 見上愛
与呉心之介 … 一ノ瀬颯
箕輪健介 … 前原滉
上杉昴 … 酒井大成
田中悠 … 三浦獠太
粕原小夏 … 蓮佛美沙子
粕原春香 … 堀内敬子
粕原銀 … 遠山俊也
高千穂一葉 … 中村ゆり
堂島信一 … 佐藤浩市
あらすじ
○インフルエンザ流行と司令室の緊張
季節柄、インフルエンザによる救急車要請が急増している横浜市消防局・司令センターから始まる。司令室は常に電話が鳴り響き、管制員たちは一件でも多くの通報を適切に処理するため、集中力を切らせない。高千穂一葉(中村ゆり)は、インフルエンザによる要請の増加を憂慮しつつも、これまでも乗り越えてきたと同僚の堂島信一(佐藤浩市)に励まされる場面が描かれる。雪(清野菜名)や与呉心之介(一ノ瀬颯)、箕輪健介(前原滉)らは、ひっきりなしの119番通報に追われながらも冷静に対応を続ける。インフルエンザの流行は、単なる忙しさを超え、司令官としての判断と責任の重さを改めて浮き彫りにする状況を生む。
○高齢夫の通報と雪の判断
ある時、雪は高齢女性から「夫の様子がおかしい」と119番を受ける。雪は即座に救急車の出動を提案するが、夫本人は救急車の出動を拒否するという予想外の展開となる。救急車を出さないまま電話を切った後、指導医・峰元英隆(マキタスポーツ)は、夫の容態は悪化している可能性を雪に指摘する。すると数分後、再び同じ高齢女性から通報が入り、今度は容態が急変している様子が伝わる。状況が刻一刻と悪化する中、雪は焦りと責任感に駆られ、「絶対に助ける!」と自然に口走ってしまう。この雪の発言は、司令官としての使命感に基づく強い思いから出た言葉であり、現場の緊迫した状況を象徴する重要シーンとなる
○与呉の過去と言葉の重み
雪が通報者に向けて「絶対に助ける」と口にしたことに対し、同僚の与呉は驚きと複雑な表情を見せる。実は与呉は3年前まで救急救命士として現場で活動していた過去があり、同じ言葉を発した経験を持つが、その時の結果が思うようにいかなかった過去に苦しんでいた。雪の言葉は純粋な励ましと使命感から出たものであるが、与呉にとっては一言が救命への期待と失望を同時に生む恐れを持ち、安易に使ってはいけない言葉だと考えていたのだ。この対比が、司令官が発する言葉の責任と重さを物語る核心となる。このやり取りは、命に直結する現場での言葉選びの難しさと、救命への思いの深さを照らし出す。
○通報対応中の奮闘と仲間の支え
司令室全体が多くの通報に追われる中、各管制員の役割と連携が重要なテーマとなる。火災通報の対応に当たる兼下睦夫(瀬戸康史)は、着実かつ的確な判断で他の管制官たちを支える。また、高千穂が指導医・峰元を司令室に迎え入れ、症状判断に迷ったケースでは峰元からの専門的な助言が入るなど、チームとしての連携が描かれる。雪や与呉、その他のメンバーが一体となって複数の通報を処理していく様子は、単なる個人プレーではなく、連携こそが司令室で命をつなぐ鍵であるというメッセージを強く伝える。
○結果と各々の胸中
通報対応が続く中で、与呉が抱えていた過去の胸中も徐々に変化していく。救急車が出払っていたため現場到着が遅れたケースでは、一刻を争う状況の中で通報者へ的確な指示を出し、最終的に救命に繋げることができたケースもある。雪が発した言葉は、通報者に安心感を与え、与呉自身も「言葉は時と場合によっては力になる」という考えに変化し始める。このように、命に向き合う判断と結果、そして反省や成長が各キャラクターの内面で丁寧に描かれる。多くの救急対応が重なる中での成功と失敗を通じて、管制官たちが自らの信念を問い直す重要な回となる
見どころ
○言葉の重さ…絶対に助けるという判断
最大の見どころは、「絶対に助ける」という言葉の是非と重さがテーマとして深く描かれる点だ。雪は救命への強い思いから自然とこの言葉を口にするが、過去の経験からその言葉に複雑な感情を抱える与呉との対比が物語の中心となる。与呉にとって、その一言が通報者の期待と自身の過去のトラウマを同時に呼び起こすものであり、言葉の選び方とタイミングは単なる励まし以上の影響を持つことが示される。このやり取りは、視聴者にとって「言葉」と「救命」の関係を改めて考えさせる重要なシーンだ。
○救命現場のリアルな緊迫感
インフルエンザ流行による救急車の逼迫状況や通報者への指示など、司令官が電話越しだけで判断しなければならない現場のリアルな緊迫感が強調される。高齢夫の容態が急変する中、救急車到着までの時間と指示が命運を分ける可能性があり、視聴者は通報者と指令官のやり取りを通じて、現場をリアルに体感する。また、峰元による症状判断の助言や兼下による火災通報対応など、複数の緊急対応が同時進行する展開も緊張感を高める。まさに119番通報の最前線を覗くような臨場感が大きな魅力だ。
○チーム連携と個人の成長
管制員たちの連携と支え合いが重要な見どころとなる。個々の通報対応だけでなく、指導医・峰元の助言、兼下の的確な対応、高千穂の管理と励ましなど、チームとして緊急事態に対処する姿が印象的だ。また、与呉や雪がそれぞれの過去や思いと向き合いながら成長していく姿は、単なる仕事ドラマを越えたヒューマンドラマとしての厚みを強める。仲間との関係性を深めながら、119番指令官という責任ある役割を全うしようとする姿勢が視聴者の共感を呼ぶだろう。
感想
今回の話は熱い人たちだなあと感じた。消防司令センターでは、インフルエンザによる救急車要請が多く、対応に追われている。
そんな中、緊急処置に非協力的な通報者に、つい声を荒らげてしまう与呉。クレームが入り、高千穂からは注意を受ける。
根底に助けたいという思いがあるにしろ、思い通りにならないといらだって声を荒らげてしまう。自分の感情をコントロールできない人なのかも。こういうタイプが上司だと最悪かも…。
片や上司の高千穂は与呉に一定の理解を示しつつも度を過ぎないようにと諭している。上に立ってメンバーをまとめるだけあって冷静で論理的。仕事終わりで一杯飲む時には少し素が出るものの、彼女も熱い気持ちは持っていると思うので、この先どこかで見てみたい気もする。
さて、もう一人の熱いメンバーは主人公・雪。通報してきた高齢女性に「絶対に助ける!」と言うも言葉通りにはならず…。その言葉を聞いて与呉が険しい顔をするが、それは同じ経験があったから。
その後、堂島の阪神淡路大震災の現場へ行った時の話からの質問だったり、紗良とのバッティングセンターの気分転換を挟んでの急性心筋梗塞と思われる人物の家族からの通報。
そこで、気持ちが入り過ぎで最終的に「絶対に助ける」と声をかけ、3年前のトラウマをする。どうせならば、救命に非協力的な通報者を会話で納得させて、そこからの救命処置を通して「絶対に助ける」と言葉が出てきたほうがより良かったのかなと思った。
通報者が協力的でAEDの使い方を知っていたり、雪が都筑区の新道を知っていたこともあって何とか助けることができたけれど、再びこちらの指示に従ってくれない通報者の場合は大丈夫なんだろうか?
今回の一番の見せ場のシーンで全て克服してしまえーって方が月9らしいとも思えるのだが。
前回に続き、今回も兼下はもちろん雪も存在感は少なかった。その回ごとに主要な登場人物に焦点をあてて進んでいく感じなのか?


