119エマージェンシーコール②

REVIEW

CALL−2 工場火災発生!命を救う現場をつなぐ思い

キャスト

粕原雪 … 清野菜名
兼下睦夫 … 瀬戸康史
新島紗良 … 見上愛
与呉心之介 … 一ノ瀬颯
箕輪健介 … 前原滉
上杉昴 … 酒井大成
田中悠 … 三浦獠太
粕原小夏 … 蓮佛美沙子
粕原春香 … 堀内敬子
粕原銀 … 遠山俊也
高千穂一葉 … 中村ゆり
堂島信一 … 佐藤浩市

あらすじ

○独り立ちの日
 粕原雪(清野菜名)が教育係・兼下睦夫(瀬戸康史)からの指導期間を終え、ついに独り立ちするところから始まる。これまで兼下の横でサポートを受けていた雪だが、この日からは司令台の主担当として119番通報に対応していく責任を一層強く感じていた。しかし、独り立ちと言っても兼下が副台として脇でサポートすることに変わりはなく、雪は心の中で緊張と期待、そして不安が入り混じる複雑な気持ちを抱えながら、午前のシフトに臨む。新人から一歩進んだ形でのスタートを切る雪の姿は、この回の大きな出発点だ。

工場からの緊急通報
 雪が独り立ちしてすぐに入った通報は、金属加工工場「佐久山工業」からのものだった。パート女性の通報者は、同僚の男性が事故に遭ったと話すが、現場の詳細説明がなかなか得られない。工場は広く似たような建物が多く、住所だけでは救急隊が正確な場所にたどり着けない可能性がある。雪は救急隊を早く出動させるため、通報者から現場状況を引き出そうとするが言葉足らずで要領を得ない。雪は電話越しに現場の特”や事故直後の状況を聞き出そうと苦戦しながらも、通報者を落ち着かせつつ状況を整理していく。

応急処置優先の判断
 工場通報の対応中、兼下は雪の進め方を見守りながら、応急処置を優先する考えを提案する。通報者は詳しい場所を伝えられず、救急隊の現場到着が遅れるリスクがある一方で、事故に遭った男性の容態が分からないまま現場特定を優先することは命に関わる可能性もある。兼下は、まず救急隊が到着して救命処置を行えるようにするにはどう対応すべきかという視点を雪に示す。雪は迷いながらも、通報者と話しながら状況を整理していき、救命最優先で進めるべきか現場位置を細かく聞き出すべきか、判断の重さを痛感していく。

現場報告と報告書の重み
 通報対応が一段落し司令室に戻った雪は、救急隊から上がってきた活動報告書を確認する。そこには、救急隊が現場建物を見失い迷ってしまった記録が残っていた。住所だけでは無数の似た建物がある工場で隊員が迷ってしまったことに、雪は自分の対応の不十分さを痛感する。救命をいかに迅速に繋ぐかという司令官の仕事は、電話の声だけで現場を正確に掴む難しさと向き合うことだと改めて認識する。この過程で雪は、想像現実のギャップを埋める難しさを実感し、次の通報対応への糧にしていく。

○兼下の過去と二人の溝
 通報対応後、雪と兼下の間には口論が勃発する。現場特定を急ぐべきか、応急処置を優先すべきか、その判断について意見が対立したためだ。同僚の与呉心之介(一ノ瀬颯)箕輪健介(前原滉)は、「指導期間が終わってから二人の関係性がぎくしゃくしている」と噂するほどだった。しかし、物語の後半で兼下の背景が明らかになる。かつて兼下は現場最前線の消防士として働いていたが、自身の判断で事故に遭い同僚を負傷させてしまった過去を持つ。その後司令官へ異動し、現場第一主義を貫く理由や複雑な思いが見えてくる。これが二人の間に新たな理解の糸口を作り出し、関係性の変化を予感させる。

見どころ

通報対応のリアルな判断の瞬間
 粕原雪が通報者の声だけを頼りに、工場内で起きた事故の現場をつかもうとする。電話越しの言葉には感情や言い間違い、曖昧さが含まれ、正確な位置情報や危険度を引き出すのは容易ではない。そんな状況で雪は冷静に通報者とのやり取りを続け、指令官としての正確さと迅速さを求められる。視聴者は、緊迫した通報対応のリアルな判断の瞬間に引き込まれると同時に、声を聞くだけで救命につなぐという司令官の高度なスキルの奥深さを感じることができる。

○雪と兼下…対立から理解へ
 雪と教育係だった兼下との視点の違いが浮き彫りになる点だ。兼下は現場第一主義の経験を持つがゆえに、雪の丁寧な聞き取りを時に批判的に受け止める。一方で雪は通話の中で深く状況を引き出そうとする。その対立を通して、二人の価値観や思いの重みが描かれ、視聴者は単なる仕事の違いではなく、互いの背景や信念を理解していく過程に感動を覚える。兼下の過去が明らかになることで、雪との関係性にも新たな厚みが出てくる。

命をつなぐ判断の重さ
 司令官としての最適な判断の重さが強く描かれる回でもある。救急隊の出動判断と現場位置の特定、応急処置の優先順位など、通報対応には矛盾する選択肢が同時に存在する。視聴者は、雪の迷いや葛藤を通じて、正解が常にあるわけではない司令官の仕事の難しさと、それでも命を救うための最善を尽くすプロフェッショナルたちの姿を理解する。結果として、このドラマが命と向き合う真摯なテーマを持つことがより鮮明になる。

感想

 金属加工工場「佐久山工業」から男性が事故にあったと通報が入る。雪と兼下は、救急車を向かわせる場所を聞くか、応急処置の対応を先にするかで口論。

 周りは仲が悪いというがお互いに人を救いたいという信念が根底にあっての上でことで、何も言い合わない関係より良いと思う。場合によっては命が関わってくるし。

 その後、「事故現場の特定に時間を要した」という救急隊の活動報告が届いたことにより雪と兼下は佐久山工業を見に行く。

 兼下は現場に行くことを快く思っていないが、勤務時間外でも仕事のことを考えていて、さらに行動にまで移しているのは決して悪いことではない。

 時間外は一切、仕事のことを考えません、それにつながるようなこともしませんって人は全員とは言わないが、あまり仕事で成果を出せてない人が多いような気がする。

 確かに兼下が言うように毎回々々、見に行っていたら体がもたず、余計なトラブルを生むというのは分かる気がするけれど、新人で若いうちはそれも良い経験になるんじゃないかな。年取ったら多分、体力がもたないから自然とやらなくなるでしょう。

 再び「佐久山工業」から通報が入る。今度は火災だ。口論したことと現場に行ったことで今回の件にいきてくる。消防隊員を誘導できるように誰かを門の前に立たせ、さらに水と混ざると爆発する恐れのある化学物質がある可能性を示唆する。

 見に行った現場から再び通報が入るなんて都合良すぎるなあと思うし、金属加工工場ならそういう化学物質がある可能性を兼下ほどのベテランならば現場に行かなくても頭にありそうなものだが…。

 また、今回、兼下が以前は消防隊員だったという過去が明らかにある。そして、火災現場で救出者のために家族写真を取りに現場に引き返するが、爆発が起こり、後輩が巻き込まれ重症を負ってしまうという事故があった。そのことに責任を感じて司令管制員になっていた。

 家族写真も取りにいった理由として、ボランティアで訪れた東北の被災地で被災者が発見した家族写真を見て泣き崩れたことが描かれている。名前は出ていないけれど東日本大震災のことだと思うので説得力はある。

 雪がはみ出して現場を見に行くことを嫌う兼下の理由が明らかになり、さらに司令管制員になったことを息子に隠していたことで関係がぎくしゃくとなる。もっとも親子の関係はすぐ解決。

 消防隊員だった過去はともかく、司令管制員になった理由はもぅ少し引っ張った方が雪に冷たくあたる謎は何?ってなったし、兼下と息子・光のぎくしゃくした関係ももう少し続いて和解するきっかけになる事件で一話作ったほうが親子間の絆がさらに深まって良かったねとなったと思う。光が聞き分けのいい子でさらっとしてしまった感がある。