「視聴率」とは?
視聴率はテレビ番組が放送されていた時間に、どれくらいの世帯、人々に見られたかをという視聴量を表す指標である。日本ではニールセンとビデオリサーチの2社が視聴率を測定していたが、2000年にニールセンが撤退したことにより、現在はビデオリサーチの測定した結果が用いられている。ビデオリサーチは週間高視聴率番組をリアルタイム視聴率やタイムシフトで紹介している。
視聴率の定義
- 視聴率は放送されていた時間に番組を見た世帯数や人々の割合を示す。
- 価値や質の評価ではなく、単に視聴された量を数値で表したもの。
調査方法
- PM(ピープルメーター)という視聴率を測定するシステムを使い、家庭内最大8台までのテレビ視聴状況を測定する。
- 視聴するたびにPMのリモコンボタンを押して個人データを入力することによって視聴状況を測定する。
- 放送エリアごとに視聴率調査を実施している。
- 調査エリア内のテレビ所有世帯からランダムに調査対象を選び、視聴状況を調査している。
- 視聴率は1分または5分単位で計測されていている。
視聴率の種類
- リアルタイム視聴率
- テレビ放送と同時にリアルタイムで視聴している世帯または個人の割合を示す指標である。
- 普段耳にする先週の○○っていうドラマは視聴率●●%だった、昨年の紅白は視聴率●●%だったという報道がテレビや新聞などがあるが、これは「リアルタイム視聴率」のことを指している。
- タイムシフト視聴率
- 録画再生率とも言われ、リアルタイムとは別の時間で見る、タイムシフトでのテレビ視聴を示す指標である。
- HDD(ハードディスク)などにに録画して後から視聴することが増えていることを踏まえて2015年から提供することになった。
- 番組を録画で視聴した場合、この「タイムシフト視聴率」として示される。
- タイムシフト視聴率は、番組放送日から7日以内の視聴を測定している。
- 総合視聴率
- リアルタイムとタイムシフトのいずれかでの視聴を示す指標である。
- リアルタイムでもタイムシフトでも視聴した場合は複数回のカウントはせず1回の視聴として集計する。
- 番組単位での視聴の拡がりを示す指標である。
視聴率の役割
- テレビ番組がどのくらいの人に見られているかを示す指標である。
- 世の中の関心事や動向を反映する社会調査的な役割を果たしている。
- テレビ局、広告出稿社、広告会社が広告取引の共通指標としての役割である。
- テレビ媒体としての価値や影響力を測ることができる。