第2話 夫の生存を知る女。迫る新たな脅威
キャスト
朝比聖子 … 松下奈緒
葛原紗春 … 桜井ユキ
天童弥生 … 宮沢氷魚
貴島光聖 … 中村海人
九条まゆ … 松井玲奈
朝比栄大 … 山﨑真斗
朝比亜季 … 吉本実由
藤谷瑠美子 … 白宮みずほ
薩川景虎 … 大朏岳優
藤木快斗 … 二井景彪
葛原希美 … 磯村アメリ
山上 仁 … 前川泰之
朝比いずみ … 朝加真由美
九条ゆり … 余貴美子
朝比一樹 … 安田顕
あらすじ
○「生きてますよね?という爆弾
突然現れたキャバクラ嬢・瑠美子(白宮みずほ)から「旦那さん、本当は生きてますよね?」と告げられた朝比聖子(松下奈緒)は、言葉を失う。さらに瑠美子は、行方不明当時の一樹(安田顕)と一緒に暮らしていたと明かし、聖子に決定的な動揺を与える。第三者に死の偽装を見抜かれただけでなく、夫が家庭とは別の生活を送っていた事実が突きつけられ、聖子の中で信頼と罪悪感が一気に崩れ始める。
○夫の弁明、妻の孤独
激しい怒りと混乱の中、聖子は一樹に連絡を取る。一樹は瑠美子との関係を弁解しつつ、「俺が生きていることは証明できない」と言い放ち、隠蔽した真実は露見しないと聖子をたしなめる。その言葉は、問題を共有する姿勢ではなく、自己保身に満ちたものだった。夫婦であるはずの二人の間に横たわる温度差が、聖子を深い孤独へと追い込んでいく。
○息子を狙う悪意の矛先
獣医を目指し難関校の推薦を狙う長男・栄大(山﨑真斗)は、同級生の藤木(二井景彪)から陰湿な嫌がらせを受けていた。目的は栄大を不登校に追い込み、内申点を下げることだった。正面から抗議する栄大に対し、藤木は一切意に介さず、「あさひおでん」のホームページを見ながら不穏な企みを進めていく。家族の秘密が、子どもへと波及する兆しが描かれる。
○近づく紗春、遠ざける聖子
警察署で確認した遺体が、葛原紗春(桜井ユキ)の行方不明の夫ではないかという疑念に囚われる聖子。その可能性に気づいた聖子は、事情を知らず親しげに近づく紗春を、無意識に避けるようになる。自分の判断が他人の人生をも狂わせているかもしれないという恐怖が、聖子を縛りつける。彼女は真実から目を背けながらも、良心との葛藤に耐え続ける。
○祝福の席に現れた権力者
弟の光聖(中村海人)から結婚したい相手がいると聞かされ、久々に家族に明るい話題が訪れる。両家顔合わせの場に現れたのは、光聖の恋人・まゆ(松井玲奈)の母であり、地元茨城県選出の国会議員・九条ゆり(余貴美子)だった。思いがけず“権力”とつながる縁が生まれたことで、聖子の周囲の人間関係は一層複雑さを増していく。
見どころ
○第三者が壊す秘密の均衡
第2話の最大のポイントは、瑠美子という存在が秘密の均衡を一気に崩した点である。夫婦だけで抱えていたはずの偽装死が、外部の人間によって言語化されることで、聖子はもはや逃げ場を失う。真実を知る者が増えるほど、選択肢は狭まり、リスクは膨らんでいく。サスペンスが個人の問題から社会的な広がりを見せ始める回だ。
○安田顕が体現する不信の夫像
一樹は謝罪する一方で、自らの行動を正当化し、事態を軽視する。その曖昧な態度が、視聴者に強い不信感を抱かせる。守りたいのは家族なのか、自分なのか分からない危うさが、物語に緊張を与える。ヒーローでも完全な悪でもない存在としての一樹像が、ドラマを単純化させない大きな要因となっている。
○家庭の闇が子どもへ及ぶ恐怖
栄大への嫌がらせは、親の過去や秘密が子どもの未来を脅かす構図を浮き彫りにする。家庭内で完結していた問題が、学校や社会へと波及していく様は、生々しく現実的だ。聖子が守ろうとしてきた日常が、最も弱い立場である子どもから崩れていく可能性を示し、第3話への不安と緊張を強く残す展開となっている。
感想
瑠美子の「本当は生きてますよね?」という言葉が冷たく突き刺さる。聖子と一樹の秘密である死の偽装工作が第三者にばれている。さらに一樹が失踪中に別の女性と暮らしていた事実が明らかになる。
今後、家庭が崩壊していく様子が想像できてしまう。安田顕の演技が淡々としていて冷たさとククズさが際立っていた。
一方で松下奈緒演じる聖子は、彼に対する怒りと混乱、そして家族を守らなければならないという責任の板挟みで、追い詰められていく。
同級生からの息子・栄大へのいやがらせに近づいてくる紗春、さらに国会議員・九条ゆりの登場により今後、彼女をマークするマスコミにも目を付けられるのは必然で八方ふさがりになりそう。
転落の第一歩、どこまで落ちていくのだろうと思わせる回だった。
