第9話 依存症母との対峙…親という宿命を超えろ
キャスト
八神結以 … 桜田ひより
林田大介 … 佐野勇斗
万代詩乃 … ファーストサマーウイカ
山口健二 … 結木滉星
大西真咲 … 加藤千尋
大西岬 … 髙塚大夢(INI)
田端春輝 … 日高由起刀
岩田美麗 … 志田未来
八神恭一 … 間宮啓行
城之内晶 … 原沙知絵
香坂莉里 … 影山優佳
林田智子 … 野波麻帆
藤颯太 … 田中俊介
蛯原刑事部長 … 阪田マサノブ
霧生忍 … 神尾佑
斎藤丈治 … 飯田基祐
小宮山拓 … 松尾諭
白木広太 … 山口馬木也
霧生京 … 富田靖子
八神慶志 … 北村一輝
あらすじ
○再出発を誓った二人
出生の秘密によって深い絶望に沈んだ結以(桜田ひより)は、大介(佐野勇斗)に命を救われ、霧生京(富田靖)と忍(神尾佑)の別荘で静養する。2人は互いの未来のために別々の道を選ぶ決意を固め、結以は坪井(猫背椿)の店で修行し自立を目指し、大介は整備士として人生をやり直すため自首を考え始める。逃亡の日々を終わらせ、新しい人生へ踏み出そうとする、希望を含んだ静かな時間が描かれる。
○母を人質にした復讐
平穏は長く続かず、誘拐犯グループの山口健二(結木滉星)が動き出す。大介に裏切られたと逆恨みする山口は、大介の母・智子(野波麻帆)を拉致し、「助けたければ八神結以を連れて来い」と脅迫。ギャンブル依存で問題を抱え続けてきた母を憎みながらも、見捨てられない大介の葛藤を、結以は痛いほど理解し、共に危険な選択を受け入れてしまう。
○罠に落ちた二人
京と忍の必死の反対を振り切り、山口のもとへ向かった結以と大介。しかしそれは山口の仕掛けた罠だった。スタンガンを手にした山口に大介は倒され、結以と共に拘束されてしまう。逃亡生活の中で築いてきた覚悟と希望が、暴力によって踏みにじられる展開は、物語を一気に緊迫した局面へと押し上げる。
○再び動き出す捜索網
結以の身を案じる京と忍は、週刊誌記者・白木(山口馬木也)に山口の調査を依頼する。一方、捜査から外されながらも大介を気にかけていた小宮山(松尾諭)と田端(日高由起刀)は、智子失踪と誘拐事件の関連性に気づき、独自に行動を開始。白木から山口の名前を聞いた2人は、過去の顧客リストを手掛かりに、彼の行方を追い始める。
○父の懇願と宿命の対峙
その頃、病院を抜け出した慶志(北村一輝)が京の別荘を訪れ、八神製薬の株をフーバー社に売らないでほしいと懇願する。結以を失えば会社も崩壊するという、追い詰められた本音が露呈する中、拉致監禁された大介は、依存症という宿命を背負った母・智子と真正面から向き合うことに。彼が下す選択が、すべての運命を左右する。
見どころ
○別れを選ぶ愛のかたち
結以と大介が選んだ“一緒にいないための決断”は、本作でも屈指の切ない場面だ。恋愛感情だけでなく、相手の人生を尊重する成熟した愛情が描かれ、逃亡劇から人生再生の物語へと作品の軸が移行したことを強く印象づける。
○母と息子の避けられない対面
大介が長年背負ってきた、依存症の母という重い現実と向き合う展開は、サスペンスを超えた人間ドラマとして強烈だ。憎しみと情が入り混じる心理描写が、生々しく胸に迫る。
○クライマックス直前の緊張感
山口の暴走、警察の再始動、白木の調査、そして慶志の焦りが同時進行し、物語は一気に最終局面へとなだれ込む。個々の選択が一本の線につながり始める構成が、次回への期待と緊張を最大限に高めている。
感想
逃亡劇からこれからの人生をどう生きるか。結以は自立のために店での修行、大介は自動車整備士としてやり直すために自首、それぞれ二人が自分と向き合い出した結論だろう。
しかし、その再出発は大介の母・智子の拉致という展開で一転にして打ち砕かれる。ギャンブル依存症で借金を重ねる母を憎みながらも見捨てられない。
肉親であることも理由の一つだが、逃亡劇中の言動からもわかるように優しいというのが根底にあるのだろう。それが弱さになっているが彼のいいところでもある。そして痛々しい。
結以は迷いながらも大介に寄り添い続け、自分の意思で選択し、罠と知りながらも山口のもとへ向かう場面は成長の証だろう。
一方で八神製薬は買収され、大介らに逃げられ逆恨みを加速させる山口、再び動き出す警察とよクライマックスに突入だ。ただ、最終回で全部回収しきれるのか?という不安も漂う。

