はじめに:なぜ今、ABEMAのオリジナルドラマが熱いのか?
「最近、心の底から熱中できるドラマに出会えていない」「地上波のドラマはどれも似たような設定で、少し物足りない」。そんな風に感じているドラマファンに今、強くおすすめしたいのが「ABEMAオリジナルドラマ」である。
スマートフォンやテレビのアプリから手軽にアクセスできる新しい未来のテレビ「ABEMA」は、開局以来、恋愛リアリティーショーや格闘技、アニメ配信などで確固たる地位を築いてきた。しかし、ここ数年で最も目覚ましい進化を遂げているのが、他でもない「オリジナルドラマ」の領域なのだ。では、なぜABEMAのドラマがこれほどまでに視聴者を惹きつけ、SNSで毎週トレンド入りを果たすほどの熱狂を生み出しているのか。その理由は大きく分けて3つある。
- 地上波の枠にとらわれないエッジの効いたテーマ設定
コンプライアンスが厳格化する現代のテレビ業界において、ABEMAはインターネットテレビ局という強みを最大限に活かしている。不倫、復讐、芸能界のタブー、若者のリアルな性や暴力、そして社会の暗部。これらを決して目を背けることなく、真正面から生々しく描き切る大胆な企画力が、多くの視聴者の渇きを潤しているのである。 - 圧倒的な映像美と映画並みのクオリティ
制作費の規模やスタッフの座組も、年々グレードアップしている。後述する「透明なわたしたち」は、アジア最大級のテレビ賞で最優秀賞を獲得するなど、そのクオリティはすでに国内の枠を超え、世界基準に達していると言っても過言ではない。 - 時代を先取りした視聴体験の提供
2026年に入り、縦型ショートドラマと従来の横型ドラマを連動させる「ハイブリッドドラマ」の配信を開始するなど、視聴者のライフスタイルに合わせた新しいエンターテインメントの形を常に模索し続けている。
本記事では、2025年後半から2026年現在にかけて配信され、圧倒的な再生回数と話題を呼んでいるABEMAオリジナルドラマの中から、「今すぐに見るべき絶対に外せない5作品」を厳選した。サスペンス、愛憎劇、ヒューマンドラマ、そして新感覚ラブコメディまで。あなたの週末の睡眠時間を奪うこと間違いなしの傑作たちを、徹底的に解剖していく。
アジアを制した珠玉の群像サスペンス:「透明なわたしたち」
今のABEMAオリジナルドラマを語る上で、絶対に避けては通れない金字塔とも言える作品が「透明なわたしたち」である。本作は、「30th Asian TELEVISION AWARDS(アジア・テレビジョン・アワード)」のベストオリジナルドラマシリーズ(OTT)部門において、日本のメディアとして初の最優秀賞(グランプリ)を受賞するという快挙を成し遂げた。
| 項目 | 詳細情報 |
| ジャンル | 群像サスペンス・ヒューマンドラマ |
| 主要キャスト | 福原遥、小野花梨、伊藤健太郎、倉悠貴、武田玲奈、林裕太 |
| 監督・脚本 | 松本優作 |
| おすすめ度 | ★★★★★(文句なしの傑作) |
| こんな人におすすめ | 緻密な伏線回収が好き、深い心理描写を味わいたい、現代社会に生きづらさを感じている |
【あらすじ】
物語は、「もしも凶悪事件の犯人が、高校時代の同級生だったら」という衝撃的なテーマから幕を開ける。主人公である週刊誌ライターの碧(福原遥)は、世間を震撼させているある事件の犯人が、かつて高校時代に青春を共にした同級生ではないかと直感する。事件の真相を追い求める碧は、高校卒業以来、すっかり疎遠になっていたかつての仲間たちと再会を果たす。それぞれが大人になり、理想と現実のギャップに苦しみながら生きる中、物語は現在と高校時代(過去)を行き来しながら進む。やがて、彼らの記憶の奥底に封印されていた「文化祭の日に起きたある事件」が鮮明に蘇り、過去と現在の事件が線で結ばれた時、誰も予想しなかった悲しくも切ない真実が紐解かれていく。
【圧倒的な見どころと解説】
本作の最大の魅力は、単なる犯人探しのミステリーにとどまらない深い人間描写にある。監督と脚本を務めた松本優作氏が「現代を生きる中で、生きづらさを感じている方に寄り添う作品」と語る通り、登場人物たちは皆、どこか欠落を抱え、社会の片隅でもがいている。 福原遥のシリアスで影のある演技、そして伊藤健太郎や小野花梨といった実力派の若手俳優たちが魅せる、ヒリヒリするような感情のぶつかり合いは圧巻の一言だ。画面全体を覆う青みがかった透明感のある映像美は、彼らの脆さと危うさを象徴しているかのようである。過去の過ちを人はどう受け入れ、どう生きていくべきなのか。見終わった後に深い余韻とカタルシスを残す、日本ドラマ史に残る名作である。
人間の闇をえぐる極上のサスペンス&エンタメ:「死ぬほど愛して」&「スキャンダルイブ」
次に紹介するのは、人間の抱えるドロドロとした欲望や嘘、そして社会の裏側をスリリングに描いた2つの傑作である。どちらも「先が気になりすぎて再生ボタンを止めることができない」とSNSで悲鳴が上がった話題作だ。
「死ぬほど愛して」:狂気に満ちた愛の結末とは
ABEMAドラマランキングおよび、Netflixの今日のTV番組ランキングでも首位を獲得し、大旋風を巻き起こしたのが本作だ。
| 項目 | 詳細情報 |
| ジャンル | ラブサスペンス・サイコスリラー |
| 主要キャスト | 成宮寛貴、瀧本美織、山口馬木也、久間田琳加、細田善彦 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 特筆事項 | 毎話、登場人物全員が怪しく見える巧みな脚本構成 |
【あらすじ】
エリートサラリーマンの神城真人(成宮寛貴)とその美しい妻・澪(瀧本美織)は、誰もが羨む順風満帆な結婚生活を送っていた。しかしある日、澪は出張中の夫から送られてきた写真が、実はインターネット上で拾った単なる「アリバイ写真」であることに気づいてしまう。時を同じくして、世間では「女性記者殺人事件」が発生。隣室には2人を監視・盗聴する謎の男(細田善彦)が越してくるなど、平穏だった日常が音を立てて崩れ去っていく。夫は一体何を隠しているのか? そして連続殺人事件の真犯人は誰なのか?
【圧倒的な見どころと解説】
「登場人物、全員サイコパス説」が視聴者の間で囁かれたほど、誰もが怪しく、誰も信じられない極限のサスペンスである。プロデューサーが「1、2話はプロローグで、たくさんの種が蒔かれている」と語った通り、中盤以降の怒涛の伏線回収と裏切りの連続は圧巻。成宮寛貴の底知れない笑顔の裏に潜む狂気と、次第に精神をすり減らしていく瀧本美織の熱演から目が離せない。
「スキャンダルイブ」:芸能界のタブーに切り込む禁断の72時間
| 項目 | 詳細情報 |
| ジャンル | 業界サスペンス・タイムリミットエンターテインメント |
| 主要キャスト | 柴咲コウ、川口春奈 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 特筆事項 | 全6話というスピーディーな展開で一気見推奨 |
【あらすじ】
芸能事務所社長・井岡咲(柴咲コウ)のもとに、所属する看板俳優Fの致命的なスキャンダルが週刊誌に掲載されるという通告が飛び込んでくる。記事の発売(世に出る)まで、残されたタイムリミットはわずか「72時間」。咲は事務所の存亡を懸け、特ダネを狙う敏腕週刊誌記者(川口春奈)との熾烈な情報戦と心理戦に挑む。
【圧倒的な見どころと解説】
芸能事務所の敏腕社長を演じる柴咲コウのカリスマ性と、執念深くスクープを追う週刊誌記者を演じる川口春奈のバチバチの対立構造が最高にスリリングだ。普段私たちが消費している「芸能ニュース」の裏側で、いかにして情報が操作され、取引されているのか。いまだかつて描かれることのなかった芸能界の深い闇へとメスを入れた、非常に挑戦的でエッジの効いたABEMAらしい作品である。
人生のどん底から這い上がる痛快逆転劇:「MISS KING / ミス・キング」
サスペンスでヒリヒリした感情を味わった後は、胸が熱くなるサクセスストーリーをおすすめしたい。日本だけでなく、8つの国と地域でNetflixランキング入りを果たしたグローバルヒット作である。
| 項目 | 詳細情報 |
| ジャンル | 将棋・下克上サクセスストーリー |
| 主要キャスト | のん、藤木直人、倉科カナ、中村獅童 |
| おすすめ度 | ★★★★★ |
| 特筆事項 | 将棋の知識がなくても熱狂できるスポ根要素 |
【あらすじ】
すべてを失い、人生のどん底に突き落とされたひとりの女性(のん)。彼女は自身を不幸に陥れた者たちへの強い「怒り」と「憎しみ」、そして幼い頃から培ってきた圧倒的な「将棋の才能」だけを武器に、完全な男社会である将棋界へと殴り込みをかける。「史上初の女性プロ棋士」という前人未到の頂を目指し、幾多の強敵や妨害をなぎ倒しながら盤上を駆け上がっていく、美しくも苛烈な逆転劇。
【圧倒的な見どころと解説】
主演を務めるのんが「過去イチ不幸な役」と評した本作は、単なるお仕事ドラマではない。怒りをエネルギーに変えて這い上がる主人公の姿は、見る者の魂を激しく揺さぶる。共演の藤木直人や中村獅童らベテラン陣が演じる曲者棋士たちとの対局シーンは、まるで格闘技を見ているかのような緊迫感と熱量がある。将棋のルールがわからない視聴者でも、彼らの表情や演出の妙によって「今どちらが優勢で、どれほどの一手が放たれたのか」が直感的に理解できるよう計算されている点も素晴らしい。逆境に立たされているすべての人に勇気を与える、エンパワーメントドラマの傑作だ。
2026年の新潮流!縦横連動ハイブリッドドラマ:「バッドチョイス・グッドラブ」
最後に紹介するのは、これからのドラマ視聴のスタンダードになるかもしれない、2026年最新の実験的かつ革新的な試みから生まれた作品である。
| 項目 | 詳細情報 |
| ジャンル | 青春ラブコメディ(縦横ハイブリッド形式) |
| 主要キャスト | 宮﨑優、山下幸輝 |
| 公開時期 | 2026年2月末〜3月 |
| おすすめ度 | ★★★★☆ |
| 特筆事項 | スマホ特化の「ショードラ」との画期的な連動企画 |
【あらすじと配信形式の解説】
本作「バッドチョイス・グッドラブ」は、内容の面白さもさることながら、その「見せ方」が最大の特徴である。現代のZ世代に爆発的な人気を誇るTikTokなどの縦型ショートドラマプラットフォーム「ショードラ」と、ABEMAの本編(横型ドラマ)が連動する世界初の「縦横連動ハイブリッドドラマ」なのだ。
まず、2026年2月末から「ショードラ」のアカウント上で、登場人物たちの日常や前日譚、裏側のエピソードが縦型ショートドラマとして順次無料公開される。視聴者はスマホ片手に彼らの関係性をスキマ時間で覗き見ることができる。そして、その熱狂を引き継ぐ形で、3月11日からABEMAにて横型の長尺本編が独占配信されるという仕掛けである。
【圧倒的な見どころと解説】
ドラマ初主演となる宮﨑優と、今最も勢いのある若手俳優・山下幸輝の初共演というフレッシュなキャスティングが光る。若者たちの不器用な選択(バッドチョイス)が、どうやって本当の愛(グッドラブ)へと繋がっていくのかを描く王道の青春ラブコメディである。 縦型でキャラクターへの愛着を湧かせた状態で、横型の本編で深いストーリーに没入するという新しい視聴体験は、「ドラマは1話1時間、テレビの前に座って見るもの」という既成概念を完全に打ち破った。これからのエンタメ業界の指標となる重要作として、絶対に押さえておくべき一作である。
また余談だが、2027年に向けて女優のMEGUMIが企画・プロデュースを手掛ける平成グラビアアイドルをテーマにした新作ドラマ「グラビア」の制作もすでに発表されており、ABEMAオリジナルドラマの進撃は今後も止まることを知らない。
まとめ:週末は、ABEMAオリジナルドラマで極上の没入体験を
いかがだっただろうか。本記事では、「【2026年最新完全版】今、ABEMAで絶対に見るべきオリジナルドラマおすすめ5選!」と題して、現在の動画配信サービス界を牽引する傑作たちを余すところなく徹底解説した。おさらいとして、今回紹介した5作品の要点を以下にまとめる。
- 「透明なわたしたち」:アジア最大級の賞を獲った、圧倒的クオリティの群像サスペンス。人間の深い心理描写を味わいたい方に。
- 「死ぬほど愛して」:登場人物全員が怪しい。極限の愛憎と伏線回収に唸るラブサスペンス。
- 「スキャンダルイブ」:タイムリミットは72時間。芸能界と週刊誌の裏側に切り込むノンストップ・エンターテインメント。
- 「MISS KING / ミス・キング」:怒りを力に変え、男社会の将棋界で頂点を目指す。魂を揺さぶる痛快な下克上ストーリー。
- 「バッドチョイス・グッドラブ」:縦型ショート動画×横型本編。Z世代必見の、新しいドラマの形を提示する青春ラブコメディ。
地上波のテレビドラマがコンプライアンスの波に飲まれ、どこか小ぢんまりとまとまりがちな現代において、ABEMAオリジナルドラマが放つ「異彩」は非常に貴重である。人間の醜い欲望、社会のタブー、そして心の奥底に眠る痛みを恐れることなく描写するからこそ、そこで描かれる光や希望が、私たちの胸を強く打つのである。
紹介した作品の多くは、現在もABEMAにて配信中である(※一部プレミアム会員限定のエピソードを含む場合があるため、最新の配信状況は直接確認してほしい)。まだ見たことがない作品があった方は、本当に幸運だ。なぜなら、これからあの圧倒的な没入感とカタルシスを初見で味わうことができるのだから。
週末や連休は、予定を少し空けてみてはいかがだろうか。お気に入りの飲み物を用意し、部屋を少し暗くして、ぜひこれらの傑作にどっぷりと浸ってみてほしい。

