プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮④

REVIEW

第4話 天音の過去が明らかに・・・被害者に命の危機!?いじめ保険を調査せよ

キャスト

天音蓮 … 玉木宏
栗田凛 … 岡崎紗絵
深山俊雄 … 小手伸也
沢木孝雄 … 野間口徹
佐久間凌 … 渡部篤郎
野島聡介 … 片岡久道
濱名沙月 … 結城モエ
山田ビンゴ … 伊藤俊介(オズワルド)
氷室貴羽 … 長谷川京子

あらすじ

〇白い羽根と刑事の死
 2022年10月、捜査一課の刑事だった天音蓮(玉木宏)と佐久間凌(渡部篤郎)の同僚・永瀬亘(植木祥平)が登山中に滑落死する。所轄は幻覚キノコの誤食による事故と判断するが、天音は違和感を抱く。当時、天音と佐久間は借金や人間関係に苦しむ人間に保険金殺人を持ちかける女の噂を追っており、その正体が弁護士・氷室貴羽(長谷川京子)であると突き止めていた。貴羽は永瀬の妻に殺害計画を吹き込んだ疑いがあったが、証拠はなく、彼女は挑発的な態度で天音を翻弄する。そして再び奥多摩で酷似した事故が起きる。

生命保険と姉妹の闇
 奥多摩で消防士・奥田修司が滑落死する。事件直前に加入した生命保険の受取人は婚約者・松岡綾(牧野莉佳)だったが、綾は受け取りを拒否する。綾の証言から、修司の母の溺死と姉・遥(大原梓)の不審な行動が浮かび上がる。天音と佐久間は遥に接触し、氷室に唆された可能性を追及。遥は動揺し氷室に連絡するが、氷室は余裕の態度を崩さない。白い羽根と幻覚キノコという共通点が、天音に氷室の関与を確信させる。

いじめ保険の依頼
 奥多摩で消防士・奥田修司が滑落死する。事件直前に加入した生命保険の受取人は婚約者・松岡綾(牧野莉佳)だったが、綾は受け取りを拒否する。綾の証言から、修司の母の溺死と姉・遥(大原梓)の不審な行動が浮かび上がる。天音と佐久間は遥に接触し、氷室に唆された可能性を追及。遥は動揺し氷室に連絡するが、氷室は余裕の態度を崩さない。白い羽根と幻覚キノコという共通点が、天音に氷室の関与を確信させる。

〇裏サイトの真実
 凛は友人・緒方亜紀(大和奈央)を疑うが、彼女たちは無関係であった。調査の結果、学校裏サイトの誹謗中傷が発端と判明する。さらに恭代の卒業アルバムから、担任の倫が中学時代に恭代にいじめられていた過去が明らかになる。教師として再会した恭代が自分を覚えていなかったことに絶望した倫は、莉奈を標的に復讐を企てていた。凛は復讐の連鎖を止めるよう訴え、やがて倫は学校を去る決断をする。

〇告発メールと新たな決意
 莉奈と亜紀が和解し、いじめ問題は一応の決着を見る。しかし修司事件では、幻覚キノコに関する告発メールが届き、遥が逮捕される。遥は氷室の指示だったと証言するが、決定的証拠はない。氷室は「欲望の種をまいただけ」と言い逃れを続ける。かつて同僚を失った天音は、法で裁けぬ悪にどう立ち向かうのかという課題を胸に、氷室の罪を暴く決意を新たにする。

見どころ

〇ついに姿を現した最強の敵
 本話最大の注目点は、天音の宿敵として氷室貴羽(長谷川京子)の存在が本格的に浮かび上がったことである。直接手を下さず、人の欲望を利用して犯罪を成立させる手口は極めて厄介で、証拠を残さない知能犯ぶりが際立つ。余裕の笑みで天音を挑発する姿は強烈なインパクトを残し、今後の長期対決を予感させる導入として非常に完成度が高い。単発事件の解決にとどまらず、シリーズ全体を貫く縦軸が明確になった重要回である。

〇凛の単独奮闘と成長
 天音不在の中、栗田凛(岡崎紗絵)が主体となって調査を進める展開は大きな見どころだ。感情先行で突っ走りがちだった凛が、被害者の心情に寄り添いながら真相へ迫っていく過程には確かな成長が感じられる。軽率な行動を反省しつつも現場に食らいつく姿勢は、彼女が単なる助手ではなく調査員として自立し始めたことを示している。沢木とのバディ感も深まり、チームドラマとしての厚みが増した回である。

〇いじめ問題と保険テーマの融合
 本作らしい社会派要素として、「いじめ保険」を軸にした人間ドラマが丁寧に描かれた点も見逃せない。単純な加害・被害の構図ではなく、過去のいじめが世代を超えて連鎖する構造を浮き彫りにした脚本は秀逸である。保険という制度の隙間に潜む人間の感情を掘り下げる本作の持ち味が最もよく表れたエピソードの一つだ。事件解決後も苦味を残す余韻が、作品のリアリティを一段引き上げている。

感想

 おそらくこのドラマの肝となる氷室貴羽(長谷川京子)の存在を本格的に浮上した回となった。

 そして、緊張感も上がったように感じた。直接手を下さず「欲望の種」をまくだけで人を破滅に導く貴羽の手口は不気味に感じる。詳しい手段に白い羽根や幻覚キノコと想像を掻き立てられる。

 また天音との対決も見ものであるし、刑事時代の因縁もさらに深みを与えている。

 一方、凛は「いじめ保険」調査で奮闘する。過去のいじめが世代を超えて連鎖し、加害者と被害者が反転する。なかなか見ごたえがあった。さらに沢木が過去にいじめられていたという話も厚みを出していた。

 いじめた方は忘れてしまうが、いじめられた方は忘れない。よく言われる言葉だ。事件は解決したが、後味の悪い余韻が残った。