プロフェッショナル 保険調査員・天音蓮⑥

REVIEW

第6話 人気配信者が廃墟で失踪・・・幽霊保険!?

キャスト

天音蓮 … 玉木宏
栗田凛 … 岡崎紗絵
深山俊雄 … 小手伸也
沢木孝雄 … 野間口徹
佐久間凌 … 渡部篤郎
野島聡介 … 片岡久道
濱名沙月 … 結城モエ
山田ビンゴ … 伊藤俊介(オズワルド)
氷室貴羽 … 長谷川京子

あらすじ

〇配信中に消えた心霊マニア
 イギリス在住の心霊スポットマニア・アンディ(アントニー)が、日本の廃病院からライブ配信を行うが、長髪の女の姿を捉えた直後に悲鳴とともに消息を絶つ。「深山リサーチ」の天音蓮(玉木宏)と栗田凛(岡崎紗絵)、深山俊雄(小手伸也)のもとに、オリエント保険の沢木孝雄(野間口徹)と濱名沙月(結城モエ)が現れ、アンディにかけられた“幽霊保険”の調査を依頼。天音たちは真相究明のため、岩鬼村へ向かうことになるのだ。

〇心霊騒動の裏にある仕掛け
 現地では村長・中村清(村松利史)らが観光客対応に追われていた。天音たちは廃病院を調査し、ドアの磁石や音声スピーカーなど、人為的に幽霊現象を演出した痕跡を発見。中村たちは村おこしのため、アンディに報酬を払って心霊騒動を演出していたと白状する。アンディも無事発見され一件落着かに見えたが、直後に不可解な異変が発生し、事態は思わぬ方向へ転がり始める。

〇本物の霊の出現
 幽霊騒ぎが狂言と判明した直後、アンディが花壇に踏み入れた瞬間に濱名沙月が強い霊気を感知。突風が吹き荒れ、アンディは意識を失ってしまう。沙月は今度こそ本物の霊が取り憑いたと断言し、成仏させるには霊の無念を解く必要があると語る。天音たちは再び調査を開始し、廃病院にまつわる過去の事件へと踏み込んでいくのだった。

〇消えた娘・絢香の真相
 調査の中で、旅館女将・花井朋世(浅野ゆう子)の娘・絢香(晴野宇美)が1年前から失踪している事実が判明する。恋人の桧山猛(猪塚健太)との関係悪化やDV疑惑が浮上し、凛は絢香が幽霊の正体ではないかと推理。桧山の証言から、廃病院で朋世と絢香が衝突していた可能性が濃厚となり、事件は単なる失踪ではなく殺人の疑いを帯びていく。

〇母の愛が招いた悲劇
 追及された朋世は、絢香を引き止めようともみ合いになり、階段から転落死させてしまったと告白。遺体を廃病院の花壇に埋めていたことも明らかになる。掘り出された絢香の魂は沙月の手で成仏し、事件は決着。娘を守ろうとした愛が悲劇を生んだ結末に、天音と凛はやりきれなさを覚える。佐久間凌(渡部篤郎)は「幽霊より怖いのは人間だ」と静かに語るのだった。

見どころ

〇ホラーと保険調査の融合回
 本話はシリーズでも異色の“幽霊保険”案件で、ホラーテイストが強い意欲回である。前半は心霊現象のトリック解明というミステリーの面白さ、後半は本物の霊が関わる感情ドラマへと転調し、二段構えの構成が見事だ。単なるオカルト回に終わらず、人間ドラマへ収束させる脚本の巧みさが光っている。

〇沙月の霊感キャラが本領発揮
 濱名沙月の霊感設定が物語の核心に深く関わり、これまで以上に存在感を放った回である。偽物の心霊現象を冷静に見抜く一方、本物の霊気には明確に反応する描写が説得力を高めた。科学派の天音との対比も面白く、シリーズの新たなバディ関係としての広がりを感じさせる見どころとなっている。

〇切なさ際立つ母娘の結末
 事件の本質が“母の過剰な愛”にあった点が非常に重く、後味の残る人間ドラマとなった。朋世の歪んだ愛情と絢香の自立願望の衝突は現実味があり、単純な善悪で割り切れない余韻を生んでいる。ラストの佐久間の一言が全体を引き締め、ホラー回でありながら強いヒューマンドラマとして印象に残る回だ。

感想

 幽霊保険という異色の回で、そんな保険あるのか?と思わず調べてしまった。イギリスでは実際にあるらしいと知りびっくり。

 前半、「偽物の心霊現象」のトリック解明というミステリー色が強く、天音の合理的な推理が冴えわたる。テンポが良くて面白かった。

 しかし、単なる村おこしの茶番では終わらない。後半から本物の幽霊が絡んでくる展開は予想外すぎてた。ゲスト出演の浅野ゆう子が演じるだけに花井朋世は何か裏がありそうとは感じた。

 朋世の歪んだ愛情が起こした本当に切なかった。重い余韻が残った。

 今回、大活躍の濱名沙月。まさか霊感を持つキャラだとは思わなかったがいいアクセントにはなっていた。

 「幽霊より怖いのは人間」という佐久間の言葉が今回の物語の核心を突いていた。