第5話 撮影現場で事故発生・・・容疑者はスター俳優!?
キャスト
天音蓮 … 玉木宏
栗田凛 … 岡崎紗絵
深山俊雄 … 小手伸也
沢木孝雄 … 野間口徹
佐久間凌 … 渡部篤郎
野島聡介 … 片岡久道
濱名沙月 … 結城モエ
山田ビンゴ … 伊藤俊介(オズワルド)
氷室貴羽 … 長谷川京子
あらすじ
〇ムービー保険と脅迫状の影
人気スパイアクション映画「TOKYO SHADOWS」の劇場版制作が決まり、「深山リサーチ」の天音蓮(玉木宏)と栗田凛(岡崎紗絵)、深山俊雄(小手伸也)は大きな話題に胸を躍らせていた。しかしオリエント保険の沢木孝雄(野間口徹)から、制作中止を求める脅迫状が届いたと知らされる。巨額のムービー保険が絡む案件であるため、天音と凛は送り主の特定を依頼され、映画業界の闇に足を踏み入れることになるのだ。
〇スタント事故に潜む不審な意図
撮影所を訪れた天音たちは、主演俳優・深津慎介(石黒賢)と弟子の鈴木海斗(中村海人)の緊張感ある現場に遭遇する。だが本番中、海斗が高所スタントで命綱切断による落下事故に遭い、意識不明の重体となる。天音は命綱に人為的な切り込みを発見し、単なる事故ではなく、誰かが映画を潰そうとしている可能性を確信。事件は脅迫状騒動と結びつき、事態は一気に緊迫していく。
〇深津の疑惑と秘めた覚悟
事故前日に命綱付近をうろついていたとの証言から、深津に疑いの目が向けられる。だが天音の調査で、深津はスタジオ各所に盗聴器を仕掛け、自ら犯人を探していたことが判明する。深津は海斗の将来を思い主演を譲った過去や、作品を守りたい一心で動いていた胸中を打ち明ける。師弟関係の裏にある深い信頼が見え始め、事件の構図はさらに複雑さを増していく。
〇制作費流用の黒幕浮上
天音は予算担当プロデューサー・片桐康(本田大輔)の不審な動きを追跡し、違法カジノで制作費を使い込んでいた事実を突き止める。凛を囮にした潜入作戦の末、片桐が映画中止による保険金目当てで脅迫状を送った犯人だと判明。しかし彼は命綱細工だけは否認する。事件の核心はなお別にあると見た天音は、海斗の指差しが示す“真犯人”の存在に目を向けるのだった。
〇真犯人と明かされる親子の絆
メイキング映像の検証から、命綱を細工したのはマネジャー・吉原誠(入江甚儀)だと判明する。元役者の吉原は海斗を自らのもとへ引き抜くため、深津を陥れようと命綱に切り込みを入れたのだった。事件解決後、天音は深津に、海斗の亡き母・結女がかつての恋人だった事実を伝える。海斗が深津のそばにいた理由を悟った深津は、父としての思いを胸に映画へ再出発するのだった。
見どころ
〇華やかな映画業界の裏側
映画制作という非日常の舞台を背景に、保険調査という現実的な視点が交錯する構図が鮮やかである。巨額の制作費、保険金、嫉妬や焦燥といった感情が複雑に絡み、エンタメの裏に潜む金と欲望のリアリティを浮き彫りにする。華やかな照明の裏で進行する陰謀が、シリーズの新たなスケール感を提示した回である。
〇天音の洞察と凛の成長
天音の観察眼と論理的推理は健在であるが、今回は凛の潜入捜査という大胆な行動も光る。コミカルさと緊張感が同居する展開のなかで、凛は確実に調査員として成長している。師弟関係を描く物語と、天音と凛のバディ関係が重なり合う構成が印象的である。
〇父性というもう一つのテーマ
事件の裏に隠されていたのは、血縁と父性の物語であった。深津が父として名乗らず、作品を守る道を選ぶ姿は静かな感動を呼ぶ。天音もまた、真実を暴くだけでなく守るべきものを見極める存在として描かれ、単なる事件解決ドラマを超えた情感を残した。
感想
華やかな映画業界を舞台に金と欲望、そして父と息子を描いた回だった。ムービー保険という題材はなかなか新鮮。映画制作中止という事態が高額な保険金と直結するのは、なかなかスリリングだ。
片桐のギャンブルによる制作費の使い込み、吉原の海斗への歪んだ執着と華やかな世界の裏に潜む金と欲望は現実にありそう。
また、違法カジノへの潜入では凛が女親分に扮する姿は滑稽だったし、そこを仕切っているボスを山口祥行が演じていたりと面白かった。そういえば、映画のエグゼクティブプロデューサーは大路恵美と、このドラマは少ないシーンでもゲストが出てきて飽きない。
さらに事件だけでは終わらず、その裏に隠されていたのは深津と海斗が親子だった。キャラクターの背景を掘り下げていて厚みを感じた。前回とは違い余韻が心地良かった
