パンチドランク・ウーマン ー脱獄まであと××日ー②

REVIEW

第2話 女刑務官と殺人犯に禁断の過去が…

キャスト

冬木こずえ … 篠原涼子
日下怜治 … ジェシー(SixTONES)
海老原秀彦 … 小関裕太
パク・ハユン … 知英
渡海憲二 … 高橋努
羽田美波 … 尾碕真花
知念智明 … 柏木悠(超特急)
藤谷瑠美子 … 沢村玲(ONE N’ ONLY)
関川信也 … 新納慎也
鎧塚弘泰 … 河内大和
仲間加世子 … 中島ひろ子
白井宗政 … 遠山俊也
沼田貴史 … 久保田悠来
西城直哉 … 小久保寿人
小豆務 … 団長安田(安田大サーカス)
反町耕作 … 柾木玲弥
河北竜馬 … カルマ
熊沢一太郎 … 高岸宏行(ティモンディ)
高田彩月 … 星乃夢奈
仲間篤志 … 越村友一
冬木こずえ(大学時代) … 大原梓
佐伯雄介(大学時代) … 井上想良
日下寿々 … 梶原叶渚
日下秋彦 … 大澄賢也
日下春臣 … 竹財輝之助
冬木誠子 … 山下容莉枝
日下在賢 … 山田明郷
小柳太介 … 宇梶剛士
長田竜司 … ベンガル
佐伯雄介 … 藤木直人

あらすじ

〇揺さぶる言葉、揺れる規律
 氷川拘置所「女区」区長の冬木こずえ(篠原涼子)は、父親殺しの容疑者・日下怜治(ジェシー)から投げかけられた「あんた、生きてて楽しいか」という言葉に心を乱される。規律と秩序を最優先に生きてきたこずえにとって、その問いは自身の人生を否定されるような鋭さを持っていた。怜治は拘置所のルールに反発し、問題行動を繰り返しながらも、こずえの内面を正確に突いてくる存在である。二人の間にある因縁が、徐々に輪郭を帯び始める回となる。

〇盗まれたタブレットと区長の覚悟
 女区で起きた収容者同士のケンカ騒ぎに乗じて、こずえの業務用タブレット端末が何者かに盗まれる。端末には収容者や職員の個人情報、裁判記録といった極秘データが保存されており、事態を重く見た処遇部長・小柳太介(宇梶剛士)は区長であるこずえの責任を追及する。こずえは「見つからなければ懲戒処分で構わない」と言い切り、自ら犯人捜しに乗り出す。その姿勢は、職務への誠実さと同時に、どこか追い詰められた覚悟を感じさせる。

〇脱獄に必要な鍵
 一方、日下怜治は死刑囚として単独室に収容されている鎧塚弘泰(河内大和)に接触し、脱獄の話を持ちかける。鎧塚は冷静に条件を突きつけ、「タブレットが必要だ」と告げる。拘置所の構造、警備、記録――すべてを把握するために不可欠な情報端末。それが盗難事件と脱獄計画を結びつけ、物語は明確に“カウントダウン”の段階へと入っていく。

〇奪われたデータ、奪い返す命
 盗まれたタブレットのデータは、詐欺容疑で拘留中の河北竜馬(カルマ)によってコピーされていたことが判明する。怜治は激しい乱闘の末、データの入ったメモリーカードを奪取するが、その過程で屋上から転落するという重大事故に遭う。瀕死の重傷を負いながらも一命を取り留め、病院へ搬送される怜治。彼の行動は、暴力的でありながらも明確な目的を持ったものとして描かれる

〇告白と静かに進む陰謀
 こずえと怜治の過去が明かされる。こずえは怜治の父・日下春臣(竹財輝之助)とかつて恋人同士であり、「一緒に逃げよう」という怜治の言葉が、その記憶を呼び覚ましていた。一方、カルト教団「廻の光」元教祖で死刑囚の鎧塚弘泰の単独室には教典が差し入れられ、ページの間には「データを入手したそうです」とのメモが挟まれていた。病院のベッドで手錠につながれた怜治は、こずえに「俺は親父を殺してない」と静かに告白する。

見どころ

〇こずえの過去が暴く禁断の関係
 冬木こずえと日下春臣の過去の恋が明かされたことで、怜治との関係は単なる看守と被収容者では済まされないものとなった。職務倫理と個人的感情、その両立が不可能であることを示す設定が、物語に背徳性と切なさを与えている。

〇脱獄計画が現実味を帯びる構造
 タブレット盗難事件は、単なるトラブルではなく、脱獄に必要な情報収集という明確な目的を持って描かれる。鎧塚弘泰の存在が知略担当として際立ち、怜治の行動力と結びつくことで、計画が具体的な形を取り始める点がスリリングである。

〇怜治の告白がもたらす疑念
 「俺は親父を殺してない」という怜治の告白は、物語の前提を大きく揺るがす一言である。彼は無実なのか、それとも誰かをかばっているのか。こずえが信じるかどうかによって、今後の展開と彼女自身の破滅の行方が大きく変わっていくことを予感させる。

感想

 拘置所内でまさかのタブレット盗難事件が発生する。しかし、単なるトラブルというより塀の中で静かに進行する陰謀であるのがみてとれた。

 そして、その事件に対し、責任を一身に背負い、こずえが今まで大事にしてきた誇りも見えた。ただ、日下春臣と恋人関係にあった過去にが明かされたことで、春臣に似ている息子の怜治に対して冷静でいられない必然性がわかった。

 怜治も暴力的な裏には脱獄のための計算された動きであり、ただの粗暴な馬鹿ではないようだ。さらに、死刑囚・鎧塚の存在が、その脱獄を宗教的狂気と結びつけ、不穏な深みを加えている。

 病院のベッドで「俺は親父を殺してない」という怜治の告白は、新たな疑念を投げかけた。処遇部長と大臣?との電話の話からも怜治の事件には何か裏がありそうに思える。

 こずえと怜治はこの先、どこへ向かうのか?