相続探偵⑦

REVIEW

第7話 死後認知〜七人の隠し子〜

キャスト

灰江七生 … 赤楚衛二
三富令子 … 桜田ひより
朝永秀樹 … 矢本悠馬
福士遥 … 落合モトキ
金山竜 … 渋川清彦
羽毛田香 … 三浦貴大
地鶏健吾 … 加藤雅也

 東大名誉教授・薮内に死後、7人の隠し子疑惑が浮上。薮内の妻・佐賀美は狂言だと反論するが、他に実子がいないため、親子関係が証明できれば死後認知により5億円の半分は佐賀美、残りは隠し子で7等分となる。藪内の同僚である荻久保は灰江の恩師でもある。疑いを晴らして欲しいと恩師から頼まれた灰江は…。


 東大教授・薮内に死後、7人の隠し子疑惑が生じた。1人ぐらいならばありそうな話。でも7人ともなると珍しい。

 その話を聞いたら、第一声は「すごい」かな。その次は7人の母親は全部別?無類の女好き?何より養育費も大分かかるし、どんだけ資産持っているんだろう?とか疑問に思うことがたくさん出てきそう。

 しかも、数々の褒章を受け、児童青年教育の権威、さらに遺産相続も絡むだけにマスコミにとっては絶好のターゲットになることこの上ない。

 本人は死んでしまっているけれど、奥さんにしてみればたまったものではない。家の外にも出れないし、精神的に参ってしまいそう。

 薮内とは家族ぐるみの付き合いだったとい同大学教授の荻久保がその疑惑を晴らすために高級ワインを持ってきて頼むが、そこは高級コーヒーじゃないの?

 問題の隠し子7人、朝永の調べによると全員が刑務所に入っていた過去が判明。灰江と令子がそれぞれの家を訪ねてDNAが取れそうなものを採取。鑑定結果は薮内との親子関係は認められず。

 7人が同時期に刑務所に入っていたという過去できな臭いし、何か別の目的なありそうと思っていたら、薮内に双子の兄弟がいたことが判明。

 双子が生まれると縁起が悪いという理由で養子に出されていたのが双子の兄弟・郷田蜆。ちなみに彼の息子は妻鹿夫。親子そろってなかなかすごい特徴ある名前だ。

 ドラマ内で薮内と郷田を演じているのは佐野史郎。同一人物が演じているからそっくりというか瓜二つのなのは当たり前なんだが、実際問題、一卵性双生児だと育った環境が違ってかなりの年数が経っても瓜二つだったりするケースはあるのだろうか。あるとすれば恐るべしDNAって感じ。

 何不自由なく育った薮内に対し、郷田は壮絶な生い立ち、さらに再会した時に侮辱された恨みもあって薮内の名誉を傷つけるための計画だったようだが、それだけではないような気がする。

 「本当に真っ白な人間なんて果たして存在すると思うか?」という郷田の言葉に、まだ秘密が隠されていそう。さらにフリー記者・羽毛田の反撃もありそう。