第8話 神隠しの部屋
キャスト
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
【第8話ゲスト】
木川絵里 … 土居志央梨
館石邦子 … 山野海
足利奈良蔵 … 徳井優
篠崎忠 … 木下政治
女性 … 上沼恵美子
あらすじ
○犬頭と雅弘、ついに顔を合わせる
若宮恵美子(内田理央)は酒に酔って眠り込んでしまい、犬頭光太郎(上川隆也)に大島家まで送り届けられる。そこで犬頭は大島雅弘(宮世琉弥)と初めて対面することになる。しかし互いに名乗ることもなく、犬頭はどこか気まずそうに立ち去ってしまう。翌日、その出来事を聞いた恵美子は、犬頭のスマートフォンの待ち受けに幼い雅弘と犬太によく似た犬の写真があったことを伝える。雅弘は驚きを隠せず、犬頭への疑問をさらに深めていくのである。
○神隠しが起こる部屋の謎
販売特別室に寄せられた今回の依頼は、入居者が次々と姿を消す「神隠しが起こる部屋」の調査である。問題の510号室では過去に三人、そして今回の住人・石浜夕子(倉金春)までが失踪していた。管理人の足利奈良蔵(徳井優)から話を聞くなかで、探偵の有村次郎(浜野謙太)が偶然石浜を追っていたことも判明する。部屋から出た形跡がないまま人が消えるという状況は、まさに神隠しそのものであり、恵美子も不気味さを覚えるのであった。
○住人たちの証言と消えた女性たち
犬頭と恵美子はマンションの住人への聞き込みを開始する。その中で出会った木川絵里(土居志央梨)は、過去の失踪者たちが親切な人物だったと語る。一方で、有村の調査によって一人目の失踪者・館石邦子(上沼恵美子)がマルチ商法組織「ギヤマンの鐘」と深く関わっていたことが判明する。さらに失踪者たちの背景を追ううち、彼女たちが偶然同じ部屋に住んでいただけではない可能性が浮上し、事件は思わぬ方向へ進み始めるのである。
○母が娘を守り続けた理由
調査を進めた犬頭は、失踪者たちの契約書に残された筆跡に注目する。そして館石、清水正子、鈴木真弓という別人に見える三人が、実は同一人物であると推理する。館石は組織から逃れるため整形を繰り返しながら同じマンションへ戻り続けていたのだ。その理由は、隣室に住む木川を見守るためだった。木川こそ館石の実の娘であり、母は危険を承知で近くに留まり続けていたのである。犬頭はその切実な愛情を明らかにしていく。
○事件解決と新たな不穏
館石を追っていた「ギヤマンの鐘」の会員たちがマンションを実質的に占拠していたことが判明し、四人目の失踪者だった石浜も無事救出される。事件は解決し、木川は母の残した手紙を読んで涙を流す。その頃、雅弘は恵美子から事件解決の報告を受け喜んでいた。しかしふと気づくと犬太の姿が消えていた。一方で犬頭も何者かに拉致され、車内で眠らされていた。物語は解決の余韻を残しながらも、不穏な次章への扉を開くのである。
見どころ
○母娘の絆が生んだ切ない真相
大の見どころは、館石と木川の親子関係である。失踪事件の背後にあったのは超常現象ではなく、娘を守ろうとした母の執念だった。顔を変え、名前を変え、それでも近くに居続けた館石の行動には犯罪組織への恐怖と母性愛が同居している。終盤、木川が母の手紙を読んで真実を知る場面は、ミステリーとしての謎解きだけでなく人間ドラマとしても深い余韻を残す内容となっている。
○犬頭と雅弘の関係への新たな伏線
これまで接点がなかった犬頭と雅弘がついに対面したことも重要なポイントである。雅弘は犬頭と自然に会話できたことに違和感を抱き、さらに犬頭の待ち受け写真の存在によって両者のつながりを意識し始める。視聴者が抱いてきた謎をさらに掘り下げる演出が随所に盛り込まれ、犬頭の正体をめぐる考察を加速させる回となった。
○解決後に訪れる衝撃のラスト
事件そのものは解決するが、ラストでは犬頭が何者かに連れ去られるという急展開が待っている。さらに犬太の失踪も重なり、偶然とは思えない不穏な状況が生まれる。これまで一話完結型で進んできた物語が、シリーズ全体の核心へ踏み込み始めたことを強く印象づける終幕であり、次回への期待を大きく高める構成となっている。
感想
ついに雅弘と犬頭が対面を果たす。雅弘はともかく、犬頭は妙に気まずそうな感じ。犬頭=犬太で、雅弘に人間の姿を見られるのが気恥ずかしいから?
これまでも犬頭=犬太らしい匂わせがあったし、今回も初対面の人が苦手な雅弘が普通に犬頭と会話できていたり、最後に犬頭が何者かに拉致されてしまうのと時を同じく犬太の姿も消えてしまう。今までも同時にいることがなかったことを考えれば、やっぱり結論は一つのような気がするがどうなんだろう。いずれこの部分の謎は明らかになる?
今回の主だった話は、これまで入居した4人が次々に失踪。そこに隠された謎を調査することが恵美子の仕事だ。
4人の接点は見つからないもの、共通点としては同年代の女性。もしかして、4人は同一人物?化粧や着ている服で印象は変えられそう。
ただ、隣の部屋に住む木川は、失踪した館石、清水、鈴木と3人とは親しく、色々と気遣ってもくれたというから、さすがに同一人物なら気づくだろうし違うのかもしれない。
そう思っていたら、実は最初の3人は同一人物で、館石は生き別れになった木川の母親。余命1年を宣告され、隣の部屋で娘を見守っていた。
さらに館石はネズミ講の「ギヤマンの鐘」東京支部長で会社の金を持ち逃げし、追われていた。そのため失踪して顔を変えては、その都度この部屋に戻ってきていたというのが真相。最後は病気で死んでしまい戻ってこれなかった。
生き別れた親が子をこっそり見守っている話はよくあるけれど、整形して何度もってのはなかなかすごい。そこまでして無償の愛を子に注ぐ親は尊い。
逆に子である木川は何も感じなかったのか。顔を変えても親しくしていれば、しぐさとか話し方で同じ人だと気づきそうなもの。そこからもしかして…と館石の正体にたどり着いても良さそうだ。それとも、小さすぎて生き別れた母の存在はこれっぽっちも頭になかった?
だとすれば、死が直前に迫った状態で書かれた手紙の内容で涙は流さないのではないか。
その手紙、手書きで書かれた封書を差出人が外側に書かれていないからってダイレクトメールかと思ってゴミ箱に捨ててしまう?ダイレクトメールだったら、多くの人に出すこともあって、わざわざ手書きで宛名は書かないよ。手書きで書かれていたら知人か友人かと思って、通常は中身は開けそう。
手紙の内容は良かったけれど、このような木川の描かれ方に感情移入出来なくてモヤモヤな感じ。
そして、4人目の失踪者・石浜は全くの別人で、勘違いした「ギヤマンの鐘」会員たちによって監禁されていたが、この部分のくだりっている?別にこの部分、なくても話は成立すると思うが、あえて話を複雑にして謎にするため?
この部分削って、館石(清水、鈴木)と木川の接している部分を多くした方が、失踪に裏に潜む子を思う親の愛の話がもっと膨らんだと思うし、手紙の内容の部分でもっと泣けたと思う。
