問題物件⑦

REVIEW

第7話 居座られた部屋

キャスト

犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎

 恵美子は営業部時代の先輩・岩下に遭遇する。クレーム対応で成果を出していることを理由に岩下から案件を依頼される。タワマン開発事業計画で取り壊し予定のマンションから退去しない住人に関するものだった。一方、高丸は販売特別室の評判が上がっているのは犬頭にあるのではないかと考え、何者なのかを片山に調べさせるが…。


 タワマン建設で取り壊し予定のマンション。そこの住人の立ち退きを依頼が今回の話。

 立ち退かないってことは何らかの理由があるはず。それを調べるために犬頭は立ち退かない住人・猪俣の部屋にずかずかと入っていく。しかもトイレを借りる名目なのだからずる賢い。

 殺風景な部屋に目立つのは部屋の片隅にある新聞くらい。恵美子は占有屋、犬頭は暴力団絡みと考える。猪俣が住んでいるような雰囲気がないってことは、暴力団が何らかの形で絡んでいるのかもしれないのは想像に難くない。

 案の定、太平洋組とオクトグループのシマ争いだった。太平洋組の組長や幹部連中が事務所に来る時は通常は前の道は警護のため封鎖される。しかし、猪俣への新聞を届ける配達員だけは通れる。それを利用して配達員に背格好の似た猪俣を使って太平洋組の組長殺害を計画が隠されていたというのが今回の真相。

 ただ、犬頭が太平洋組のビルへ乗り込んで、組員と友好的になってしまうのはよくわからん。組員たちは数匹の犬に手を焼いていたから、一瞬で手懐けた犬頭に一目置くようになったということなんだろうけれど、そのシーンを実際に見てみたかった。

 だって、いきなり暴力団事務所に部外者が乗り込んできたら普通は武力で排除されると思うのだが、組員と犬と犬頭と中で一体何をどうやった?

 マンション立ち退きの裏に暴力団絡みの抗争が隠れていたのは面白かったけれど、犬頭の正体の方にも気になった。

 犬太、さらに雅弘との関係もそうだし、記憶力が良いとされている有村が犬頭と出会った記憶がないというのもそこに何かが隠されていそうだ。

 そして、高丸と片山も犬頭の存在に気づいたようで、いずれ犬頭に隠された真相が明らかになるのか?