第5話 京都 老舗和菓子屋の変―後編―
灰江七生 … 赤楚衛二
三富令子 … 桜田ひより
朝永秀樹 … 矢本悠馬
福士遥 … 落合モトキ
金山竜 … 渋川清彦
羽毛田香 … 三浦貴大
地鶏健吾 … 加藤雅也
京都の老舗和菓子店「鳳凰」の大将・紘一の遺言書を発見。職人の野心は店の味を継ぐも価格の高さから客足が伸びず経営が低迷、正臣は看板を受け継ぐも味の悪さから人気が低迷。両者は共倒れの危機に陥る。灰江は遺言の真意を解明し、両者の対立を解決しようと奔走。一方、令子は母の入院を知るも確執から葛藤するが…。
老舗和菓子屋「鳳凰」をめぐる後編。「作業場」と「売り場」を相続した野心。質は高いのにブランド力がないせいで客足が伸びない。
客にも無名の店だから御遣い物に1個1000円は高いと言われる始末。最初、1個が菓子を詰め合わせた1箱のことだと思ったため、そんなに高いかな?身なりは良さそうなのにケチな客だなと思っていた。ただ、違和感があったのでよくよく考えたら、もしかして本当の1個?そうすると4つ入りぐらいのセットでも5000円前後ぐらい?そりゃ、名のしれた店ならわかるけれど、確かに高いと感じるかも。
片や「看板」を相続した正臣の方も最初は好調だったものの以前の「鳳凰」の味からは程遠いため人気は急降下。
まあ、予想は出来たし相続の意味も分かりやすかった。おそらく遺言で相続を“名”と“実”に分けたのも「鳳凰」はそれぞれ別では成り立たず、両方があってこそ。最終的には野心と正臣が力を合わせて盛り立ていってほしいということなんだろうと。
ただ、正臣が本当は優秀だとは予想外だった。遊び呆けているただのボンボンかと思っていた。次々と支店をオープンさせて好スタートだったのもきちんと計画があったとは。
2人ががっちり握手したシーンは良かったけれど、それ以上に正臣が野心を“兄貴”と呼んだシーンは何とも言えない気持ちにさせられて良かったなあ。
「鳳凰」の話とは別に令子と母・沙織の物語も進行していた。父親の件でわだかまりが出来ていたが、胃ガンで入院したことできったけで止まっていた親子の時間が動き出した。
ところで、沙織を手術したのは長谷川だが、他に担当医がいるのにその人を差し置いて手術って可能なのだろうか?それが出来るのなら、最初から恩師の奥さんなんだから担当してくれよって思う。令子が頼まなければ手術する気なかっただろ?って勘ぐってしまう。