第6話 火が出る部屋
キャスト
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
【第6話ゲスト】
柿崎カナエ … 松井玲奈
天音 … 小沢真珠
伊東雄二 … 阿部翔平
宮下博 … こがけん
相馬英吾 … 上谷圭吾
あらすじ
○消えゆく屋敷と恵美子の決意
若宮恵美子(内田理央)が大島家へ出勤すると、大島高丸(船越英一郎)が屋敷を取り壊し、タワーマンションへ建て替える計画を進めていることを知る。大島雅弘(宮世琉弥)は表面上は受け入れているものの、恵美子は納得できない。販売特別室の実績を作り計画を止めたいと考えた恵美子は、新たな案件を探し始める。そしてレビューサイトで「最恐宗教が住みつくアパート」という不穏な投稿を発見し、犬頭光太郎(上川隆也)とともに調査へ向かうのである。
○プリズマ光の会への潜入
二人はアパート「メトロン西荻」のオーナー・宮下博(こがけん)から話を聞く。そこには「プリズマ光の会」という新興宗教団体が住み着いており、住民の退去が相次いでいた。さらに過去には信者が部屋の中で燃えるという不可解な事件まで起きていたという。実態を探るため、恵美子と犬頭は体験入会を申し込む。案内役の伊東雄二(阿部翔平)に導かれた先で、教祖・天音(小沢真珠)は炎を操る奇跡を披露し、信者たちの心を強く惹きつけていた。
○信仰の裏側に潜む違和感
潜入を続ける恵美子は、信者の柿崎カナエ(松井玲奈)と親しくなり、団体の内情を知る。信者たちは高額なお札に多額のお布施を支払い、天音の言葉を絶対視していた。また、過去に燃えた元信者・相馬英吾(上谷圭吾)が、団体の金を盗もうとしたため罰を受けたと語られる。しかし夜中に施設を調べても超常現象の証拠は見つからない。一方で天音たちは恵美子を裏切り者と疑い始め、彼女は拘束される危機に陥るのであった。
○隠された家族の歴史
犬頭は探偵・有村次郎(浜野謙太)の協力を得ながら調査を進める。すると天音が元占い師であり、二年前からこの場所で宗教活動を始めたことが判明する。さらにメトロン西荻には、かつて漆原家という一家が管理人として暮らしていた事実も浮上する。恵美子は建物の図面を調べるなかで、現在の構造と説明のつかない違いに気づく。建物自体に仕掛けが隠されていると考えた犬頭は、信者発火事件と奇跡の正体を暴くため最後の準備を進める。
○炎の奇跡が崩れた瞬間
約束どおり天音の前へ戻った恵美子は、教祖と同じ方法で炎を発生させてみせる。そこへ犬頭が隠し部屋から現れ、奇跡の種明かしを行う。天音と伊東は元オーナー一家の姉弟であり、建物の隠し構造を熟知していた。彼らは反射の原理を利用して発火現象を演出し、信者から金銭を集めていたのである。事件解決後、恵美子の真剣な姿に心を動かされた雅弘は屋敷の建て替え計画に反対し、計画は白紙となる。そして犬頭と犬太の不思議なつながりを示す新たな謎も残された。
見どころ
○宗教ミステリーとしての異色作
宗教団体を題材にした異色のエピソードである。炎を自在に操る教祖や閉鎖的な共同生活など、不穏な空気が全編を包んでいる。超常現象に見える出来事を論理的な仕掛けへ落とし込む流れは本作らしいが、今回は信仰や依存心理も描かれており、単なるトリック解明以上の奥行きを持った内容になっている。
○恵美子の成長が見える潜入捜査
これまで怪異を恐れながらも調査を続けてきた恵美子だが、本話では自ら危険な潜入捜査に挑む。拘束される危険がありながらも真実を追い続け、最後には信者たちへ現実と向き合うよう訴えかける姿が印象的である。事件解決の鍵を握る図面の違和感に気づく場面もあり、単なる巻き込まれ役ではない成長した調査員としての姿を見ることができる。
○雅弘と犬頭を巡る謎の前進
今回は事件だけでなく、シリーズ全体の核心に関わる描写も見逃せない。雅弘が屋敷を失う不安に直面する一方、犬太を通じて恵美子の言葉が雅弘へ届く不可解な演出が描かれる。さらに犬太は火を恐れるという情報が明かされ、炎を見た際に犬頭の様子が変化していたこととも結び付く。二人の関係を示す断片がまた一つ増え、物語の縦軸が大きく動いた回である。
感想
雅弘に危機が訪れる。大島不動産社長・高丸が雅弘が住む屋敷をタワマンに建て替える計画を進めているというのだ。
それを聞いた恵美子は成果を上げて何とかそれに抗おうと意気込む。そんな恵美子が今回挑むのは「最恐宗教が住みつくアパート」。
「プリズマ光の会」教祖・天音と弟である伊東。元はこのアパートのオーナー漆原の娘と息子。当然、家の構造を熟知しており、それを利用して宗教団体を作り、多くの人から金を騙し取っていたという話。
教祖・天音が信者の心を読み取り、炎を操るトリックは隠し部屋の利用。そこで盗聴器で話を盗聴して監視、さらに凹面鏡を使って火をつけていた。
盗聴はなるほどと思うが、火に関しては凹面鏡を使って、あんな一瞬で炎が燃え上がるものだろうか?せいぜい、最初は煙がでるくらいのような気がする。
隠し部屋の存在は恵美子が3階と4階で雑巾がけをしていて違和感を感じてから間取り図を取り寄せて気づいたようだが、物件を手掛けるならば最初に間取り図って見るものなんじゃないのかな?
借金で家を失った姉弟が家を取り戻して、今度は金を騙し取るストーリーは面白い。だが、借金の理由もわからないし、おそらく2人は苦労をしたと思うのだが、その辺も省かれていて薄く感じてしまう。
松井玲奈演じるカナエも漆原家か家に関して何か因縁があるのかと思いきや、特に何もなくてがっかり。
大島家をマンションにする話に合わせるためだけに、家を奪われた姉弟の話をもってきたのかな。
さらに3分の2の以上の合意は確実とみていたのに雅弘が反対を表明したいきなり計画が見送りになるのもよくわらない。根回しをしたわけでもなかろうし、謎のままで、さらっとして終わってしまった。
そんな中で、唯一、恵美子がカナエに言った「救われているんじゃない、奪われているんだよ」って言葉は妙に心に残った。
