第6話 火が出る部屋
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
恵美子は社長の決定により雅弘の住む屋敷がタワマンに建て替えられる計画があることを知り反発。問題物件を調査する中で、宗教団体「プリズマ光の会」が住みついたアパートの情報を得る。恵美子と犬頭は団体の実態を探るため潜入し、教祖・天音の神通力を目の当たりにする。恵美子はさらなる調査のため住み込み捜査を決意するが…。
雅弘に危機が訪れる。大島不動産社長・高丸が雅弘が住む屋敷をタワマンに建て替える計画を進めているというのだ。
それを聞いた恵美子は成果を上げて何とかそれに抗おうと意気込む。そんな恵美子が今回挑むのは「最恐宗教が住みつくアパート」。
「プリズマ光の会」教祖・天音と弟である伊東。元はこのアパートのオーナー漆原の娘と息子。当然、家の構造を熟知しており、それを利用して宗教団体を作り、多くの人から金を騙し取っていたという話。
教祖・天音が信者の心を読み取り、炎を操るトリックは隠し部屋の利用。そこで盗聴器で話を盗聴して監視、さらに凹面鏡を使って火をつけていた。
盗聴はなるほどと思うが、火に関しては凹面鏡を使って、あんな一瞬で炎が燃え上がるものだろうか?せいぜい、最初は煙がでるくらいのような気がする。
隠し部屋の存在は恵美子が3階と4階で雑巾がけをしていて違和感を感じてから間取り図を取り寄せて気づいたようだが、物件を手掛けるならば最初に間取り図って見るものなんじゃないのかな?
借金で家を失った姉弟が家を取り戻して、今度は金を騙し取るストーリーは面白い。だが、借金の理由もわからないし、おそらく2人は苦労をしたと思うのだが、その辺も省かれていて薄く感じてしまう。
松井玲奈演じるカナエも漆原家か家に関して何か因縁があるのかと思いきや、特に何もなくてがっかり。
大島家をマンションにする話に合わせるためだけに、家を奪われた姉弟の話をもってきたのかな。
さらに3分の2の以上の合意は確実とみていたのに雅弘が反対を表明したいきなり計画が見送りになるのもよくわらない。根回しをしたわけでもなかろうし、謎のままで、さらっとして終わってしまった。
そんな中で、唯一、恵美子がカナエに言った「救われているんじゃない、奪われているんだよ」って言葉は妙に心に残った。