第5話 金縛りが起こる家
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
恵美子は「金縛りが起こる家」の調査へ向かう。依頼主の岡崎諒と妻・杏子は1カ月前から朝4時頃に金縛りに遭うようになったという。恵美子はシックハウス症候群だと断言し、専門業者に確認を提案し依頼するが結果は原因は不明。そこへ現れた犬頭とともに恵美子は近隣住民へ金縛りに遭っていないか調査へ向かうが…。
「金縛りが起こる家」の調査が今回の依頼。冒頭から窓がガタガタ揺れ出した後から住人の女性が金縛りに陥っている時点でなんとなく幽霊ではないことは感じた。
おそらく振動は低周波音か高周波音によるもので、その耳には聞こえない音が人体にいろいろと影響し、金縛りをおこしているんだろうと。
そして音の原因が今回の本当の肝なんだろうなと思った。
犬頭と恵美子の調査で「金縛りが起こる部屋」の住人である岡崎家と自治会長・三宅がゴミの分別で揉めていることがわかる。
岡崎の妻である杏子、自宅の部屋は綺麗にしているのに、分別は苦手なのか?それともこだわりがあるのだろうか?
ゴミの集積所を掃除して綺麗にしている三宅、もしかして綺麗好きで虫が嫌いな周波数でも出しているのか?原因はこの男か?
もちろん、金縛りの原因に三宅は関係していない。そんな素直なストーリーなわけはない。犯人は岡崎家の隣のアパートに住む鈴木健斗。
実は岡崎宅は競売物件で、以前住んでいた住人が健斗ら鈴木家の人間だった。彼の父親は会社を経営していたが経営不振から一家離散。さらにその後、父親は自殺。
岡崎家の人間を出て行かせるために行っていたという理由だったが、出ていったところで、健斗のものになるはずもないのだが、相変わらず犯人の描写が少なくて心情が伝わりにくい。
健斗が関係しているかもというのも金縛りが起こる時間に公園のベンチに座っているぐらいで、シーンとしては弱い。部屋を訪れた時に目に入るか入らないかぐらいの感じでスピーカーを見せるなり、もう少し犯人にたどり着くためのエサを巻いてほしい。
ハンマーを持ってのシティーハンターネタだったり犬頭NGというワードだったり、クスッとしてしまうシーンは面白くて好きなんだけれど…。
少し不満げな感じでいたら、最後に販売特別室・室長である雅弘が住む自宅兼オフィスが社長の高丸に渡ってしまうような匂わせ。今回の話はそこへ話をつなぐため?