第4話 水に呪われた部屋
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
恵美子は無人の部屋から水が漏れたというマンションの調査へ向かう。元住人は2年前に湖で溺死したという。道中の公園で、最近、溺死させられた殺人事件があったという話を聞いた恵美子は、ますます怯える。管理人・日向と対面し、突然現れた犬頭とともに水漏れがあった当日の様子を聞くが…。
誰も住んでいないのに、無人の部屋から水が漏れ、下の階の部屋が水浸しになってしまった。さらにその部屋の元住人は湖で入水自殺をしていたという水にまつわるのが今回の話。
404号室の住人・若菜が2年前に蛇翠湖で自殺。そして若菜の姉が自宅で溺死、さらに304号室の塚本も蛇翠湖で溺死。
マンション・サンドリアスも水浸しや管理人の日向も意識を失い、目が覚めると全身水浸し状態で、これでもかというくらい水、水、水だらけ。
若菜が死んだ事件に事を発し、それに関係して姉・朱代、塚本も死んだのだと予想していたのだが、終わってみれば2年前の入水自殺は特に関係なかった。
若菜が亡くなった日に自室の洗面所の水が逆流していたのも単なる排水管の故障が原因だった。
犯人は清掃員・塩田で姉・朱代は恋愛関係のもつれ、塚本は部屋に入ったことをととがめことにより殺害された。
404号室を水浸しにしたのも204号室にある自分の犯行の証拠を消すためという、実にまどろっこしい手法。2階下の部屋まで水漏れにして書かれた絵を水浸しで証拠隠滅しようって、手間はかかるし成功の確率も低そうに感じる。
2年前の事件をともかく、塚本の周りをうろついた黒服の3人も事件には関係ないし、喫茶店で有村から情報影響してもらっている時も後ろの席に不意に客が写っているから話を聞いていて何か関係あるのかと思ったらそうでもなかった。
2時間、3時間のスペシャルドラマならありかもしれないけれど、1時間のドラマだったら、削ぎ落としてもいいのではないかと思った。
それよりも事件の肝である朱代や塩田のシーンをもっと描くべきではないだろうか。
最後の最後に犬頭が日向とあまり目立たなかった塩田を呼び出して、もろもろ塩田の犯行を暴くけれど、何か後出しじゃんけんみたいで、ミステリードラマと言われても少しクビをかしげてしまう回だった。