第4話 水に呪われた部屋
キャスト
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
【第4話ゲスト】
日向興一 … 森永悠希
稲垣紗綾 … 堀田茜
塩田悦司 … 堀家一希
あらすじ
○水の呪いと呼ばれた空室
若宮恵美子(内田理央)は、大島雅弘(宮世琉弥)とともに新たな依頼資料を確認する。今回の案件は、誰も住んでいないはずの404号室から突然水漏れが発生したという不可解なものだった。しかもその部屋の元住人である三原若菜は二年前に湖で溺死しており、水漏れも当時発生していたという。雅弘は「水の呪い」の可能性に目を輝かせるが、恵美子は現実的な原因を探ろうと現地へ向かう。奇妙な偶然が重なった案件は、思いのほか複雑な様相を見せ始めるのである。
○溺死事件がつなぐ不穏な共通点
現場近くの公園で、恵美子は飼い主を亡くした犬・ハッピーと出会う。周囲の話から、その飼い主も溺死によって命を落とし、犯人は未だ捕まっていないことを知る。さらに管理人の日向興一(森永悠希)から、404号室の元住人も溺死していたことを聞かされる。加えて日向自身も原因不明の失神を経験していた。犬頭光太郎(上川隆也)は、このマンション周辺で起きた複数の溺死事件に注目し、それぞれが独立した出来事ではない可能性を考え始めるのである。
○消えた記者と黒服の男たち
404号室の下にある304号室には、事件記者の塚本登(森岡龍)が暮らしていた。犬頭と恵美子は、部屋の前で何かを探している黒服の男たちを目撃する。塚本にその話をすると、彼の表情は一変する。そして二日後、塚本は湖で遺体となって発見される。有村次郎(浜野謙太)の調査によって、塚本が政治家の裏金問題を追っていたことも判明する。水漏れ騒動は、やがて取材活動や不審な組織の存在を巻き込む事件へと発展していく。性が浮上する。
○一枚の絵を消すための工作
再調査の結果、犬頭は二階の住人・稲垣紗綾(堀田茜)の部屋にも水漏れ被害が及んでいたことを知る。その被害を受けたのは紗綾が描いた絵だった。しかし絵は水浸しとなり内容を確認できない状態になっていた。さらにハッピーの飼い主である三原朱代が、404号室元住人の姉であることも判明する。聞き込みを続けるなかで、朱代が特殊なタトゥーを入れた男と接触していた事実が浮かび上がり、犬頭は事件の全体像を掴み始める。
○水漏れの裏に隠された殺人の証拠
犬頭は、清掃員の塩田悦司(堀家一希)こそが事件の中心人物だと見抜く。塩田は朱代を殺害した後、自分の特徴であるザリガニのタトゥーが描かれたスケッチの存在を知り、その証拠を消そうとした。偶然起きた下水管故障を利用し、空室の404号室から水漏れ工作を実行。二階に飾られていた絵を破壊しようとしたのである。しかし行動の過程で塚本にも疑念を抱かれ、それが新たな事件へとつながった。真相解明後、ハッピーは日向に引き取られ、ようやく安住の地を得るのだった。
見どころ
○怪奇現象から社会派ミステリーへの展開
秀逸な点は、社会問題として扱われがちなゴミ屋敷を本格ミステリーの入口に変えていることである。悪臭や景観問題ではなく、なぜごみが積まれたのか、その奥に何が隠されているのかという謎が物語を牽引する。見た目の異様さに惑わされる視聴者の先入観を利用しながら、事件の核心へと導いていく構成が巧みである。
○ハッピーが結ぶ人と事件の縁
犬のハッピーが重要な役割を果たしている。迷い犬として登場するだけでなく、飼い主の死をきっかけに事件の背景が明らかになっていく。人間たちの思惑や犯罪のなかで、何も語らないハッピーの存在がかえって強い印象を残す。ラストで日向に引き取られる展開も温かく、重い事件の後味をやわらげる効果を生んでいる。
○少しずつ近づく犬頭の正体
事件解決そのものと並行して描かれるのが、犬頭と雅弘の関係を巡る謎である。恵美子は二人の間に何らかの接点があると感じ続けており、今回もその疑念を深めることになる。犬頭は事件の核心を見抜きながらも自身については何も語らない。その不自然さが回を重ねるごとに強調され、単発事件以上に視聴者の興味を引きつけている。展開となっている。
感想
誰も住んでいないのに、無人の部屋から水が漏れ、下の階の部屋が水浸しになってしまった。さらにその部屋の元住人は湖で入水自殺をしていたという水にまつわるのが今回の話。
404号室の住人・若菜が2年前に蛇翠湖で自殺。そして若菜の姉が自宅で溺死、さらに304号室の塚本も蛇翠湖で溺死。
マンション・サンドリアスも水浸しや管理人の日向も意識を失い、目が覚めると全身水浸し状態で、これでもかというくらい水、水、水だらけ。
若菜が死んだ事件に事を発し、それに関係して姉・朱代、塚本も死んだのだと予想していたのだが、終わってみれば2年前の入水自殺は特に関係なかった。
若菜が亡くなった日に自室の洗面所の水が逆流していたのも単なる排水管の故障が原因だった。
犯人は清掃員・塩田で姉・朱代は恋愛関係のもつれ、塚本は部屋に入ったことをととがめことにより殺害された。
404号室を水浸しにしたのも204号室にある自分の犯行の証拠を消すためという、実にまどろっこしい手法。2階下の部屋まで水漏れにして書かれた絵を水浸しで証拠隠滅しようって、手間はかかるし成功の確率も低そうに感じる。
2年前の事件をともかく、塚本の周りをうろついた黒服の3人も事件には関係ないし、喫茶店で有村から情報影響してもらっている時も後ろの席に不意に客が写っているから話を聞いていて何か関係あるのかと思ったらそうでもなかった。
2時間、3時間のスペシャルドラマならありかもしれないけれど、1時間のドラマだったら、削ぎ落としてもいいのではないかと思った。
それよりも事件の肝である朱代や塩田のシーンをもっと描くべきではないだろうか。
最後の最後に犬頭が日向とあまり目立たなかった塩田を呼び出して、もろもろ塩田の犯行を暴くけれど、何か後出しじゃんけんみたいで、ミステリードラマと言われても少しクビをかしげてしまう回だった。
