第3話 ゴミだらけの家
キャスト
犬頭光太郎 … 上川隆也
若宮恵美子 … 内田理央
大島雅弘 … 宮世琉弥
有村次郎 … 浜野謙太
片山芳光 … 本多力
大島高丸 … 船越英一郎
【第3話ゲスト】
前島四毛 … モロ師岡
倉岳庄一 … 清水伸
あらすじ
○ゴミ屋敷に隠された異変
若宮恵美子(内田理央)は、大島雅弘(宮世琉弥)に自作の物件キャッチコピー帳を見せていたところ、新たな調査依頼を受ける。今回の対象は心霊現象ではなくゴミ屋敷だった。現地に向かった恵美子は、悪臭が漂う古い一軒家で家主の前島四毛(モロ師岡)と接触を試みる。しかし返ってくるのは怒鳴り声だけで、姿を見せようとしない。そこで再び犬頭光太郎(上川隆也)が現れ、近隣住民や警察への聞き込みを開始する。異臭騒ぎの裏に、単なるごみ問題では済まされない事情が潜んでいることが次第に見えてくるのである。
○一年前の銃撃事件との接点
近隣住民の伊藤明子から話を聞いた恵美子と犬頭は、前島が妻の死後から急激に変わったことを知る。さらに息子の前島猛の存在や、前島が夜中にごみを集めていた事実も判明する。その過程で、近くの公園では一年前にホームレスが警察官を射殺する事件が起きていたことが明らかになる。一見無関係に思える二つの出来事だったが、犬頭はその事件に強い関心を示す。ゴミ屋敷の謎は、地域で起きた未解決の闇へとつながっていくのである。
○増え続けるごみの違和感
翌日も調査を続けるなかで、恵美子はゴミ屋敷のごみが前日より増えていることに気づく。しかも長年積み上げられた古いごみと、新しく投げ込まれたごみには明確な違いがあった。聞き込みによって深夜にごみを出す住民はいないことも判明する。一方、犬頭は町内会長の勝山和也(佳久創)から、前島家周辺が再開発候補地であり、前島が立ち退きを拒否していることを聞き出す。ゴミ屋敷は自然に形成されたものではなく、誰かの意図が働いている可能性が浮上する。
○家の奥に隠された秘密
深夜の張り込み中、恵美子と犬頭は複数の男たちがごみを不法投棄している現場を目撃する。嫌がらせ目的だと判明し、一見すると問題は解決したかに見えた。しかし犬頭はなおも疑念を抱き、前島家の内部へ踏み込む。そこには天井近くまで積み上がった古紙の壁があり、その奥には二階へ続く階段が隠されていた。犬頭は内部構造を確認すると「見たいものは見た」とだけ言い残して立ち去る。真相は、ごみそのものではなく、その奥に隠された何かにあったのである。
○父が隠した息子と真犯人
犬頭は、前島が息子の死体を隠しているのではなく、生きている猛を二階に匿っていると断言する。やがて前島は二年前、猛が突然会社を辞め、ごみを持ち帰るようになったことを語り始める。血の付いた雑誌を発見した前島は、息子が重大事件に関与したと誤解し、外部との接触を断ったのだった。しかし真相は別にあった。警察官の倉岳庄一(清水伸)が、一年前に後輩警官とホームレスを死なせた事件の当事者だったのである。隠されていた罪が暴かれ、猛もようやく閉ざされた生活から解放される。
見どころ
○ゴミ屋敷をミステリーへ変える発想
秀逸な点は、社会問題として扱われがちなゴミ屋敷を本格ミステリーの入口に変えていることである。悪臭や景観問題ではなく、なぜごみが積まれたのか、その奥に何が隠されているのかという謎が物語を牽引する。見た目の異様さに惑わされる視聴者の先入観を利用しながら、事件の核心へと導いていく構成が巧みである。
○前島親子の切ない関係
前島が猛を閉じ込めていた理由は支配や憎しみではなく、歪んだ形の親心だった。息子が犯罪に関わったと思い込み、守ろうとした結果が二年間の隔離生活につながってしまう。真実を知ったとき、前島の行動は決して正しいものではないが、その背景にある不器用な愛情が見えてくる。事件解決後の解放感と同時に、複雑な余韻を残す親子ドラマでもあった。
○深まる雅弘と犬頭の謎
事件の裏で描かれる大島家の描写も印象的である。雅弘は父の大島高丸(船越英一郎)との距離感を吐露し、自身の孤独をのぞかせる。また、恵美子は犬頭のスマートフォンに保存された少年と犬の写真について追及しようとするが、犬頭は答えを避け続ける。さらにラストでは犬太の失踪という新たな異変も発生し、犬頭と雅弘を結ぶ謎が一層深まる展開となっている。
感想
室長代理・片山から恵美子にゴミ屋敷の調査依頼が入った。
賃貸のマンションかアパートかと思ったら、ゴミ屋敷も苦情主も一軒家、しかも貸家として賃貸しているわけでもないようだ。
販売した不動産会社より行政に相談する案件では?大島不動産は面倒見てくれているけれど、普通は苦情を言ったところで不動産会社は相手にもしてもらえないような気がするのだが?
さて、問題のゴミ屋敷、警察に苦情が来ているのは2週間くらい前からだが、ゴミ屋敷として認識されるようになったのは一年前くらいだという。
ゴミ屋敷の主・前島がおかしくなったのは妻がなくなってからで、さらにゴミを集めていた公園は一年前に警察官殺人事件があった場所だった。
もうこの時点で殺人事件と何らかの関与があるのが明らか。警察官もホームレスも実は殺したのは前島の息子・猛で、ゴミ屋敷をカモフラージュにし、人を遠ざけにようして匿っているのでは?と思った。
実際の真犯人は警察官・倉岳で、猛は事件に関与していなかった。突然、会社を辞めた猛はゴミを持ち帰ってくるように。その中の雑誌に大量の血が付着しているのを見つけた前島は息子の猛が何か事件を起こしたと思い幽閉。猛は優秀な父親からのプレッシャーで壊れてしまったのだと思う。
最後の方でかすかに足元と後ろ姿しか映らないのが、今までこの家にいない者として扱われてきたと表現するのは十分な演出で何とも言えない気分になった。
個人的にはゴミ屋敷の裏に潜む前島と猛の親子間の話を中心でも面白かったかなと思うが、それだとミステリーからは遠くなってしまうのと原作もあるのでなかなか難しいのかなと…。
