第10話 兄妹、解る。
渡良瀬貴一 … 竜星涼 渡良瀬優貴 … 八木莉可子
鳳凰 … 藤ヶ谷太輔 青龍 … 桐山漣 朱雀 … 白石聖
白虎 … 黒谷友香 玄武 … 吹越満
岩木泰造 … 徳井優 高津美波 … 入山杏奈 吉野さやか … 長尾純子
芦田なお美 … 呉城久美 鳴瀬賢太 … 伊藤あさひ 土器若菜 … 岡井みおん
渡良瀬貴司 … 半田周平 櫛田塁 … フェルナンデス直行 信濃夢 … 篠田麻里子
狩野正臣 … 神尾佑 入間慎之介 … 及川光博
第10話ゲスト
公安 … 高久慶太郎 刑事 … 高田健一 鈴鹿 … 水野淳之
刑務官 … 和田亮太
潜入捜査官として特殊詐欺組織幻「幻獣」に潜入した貴一と優貴は幹部の朱雀に正体がばれてしまう。絶望した朱雀は貴一に銃を向ける。一方で、県警のDNA鑑定により、鳳凰が兄妹の父を殺した犯人であることが判明する。さらに、鳳凰と青龍の悲しい過去も明らかに。幻獣幹部は九頭龍をおびき出そうとするが、県警がその動きを察知し、幻獣と九頭龍を一網打尽にしようと動き出す。
発砲音。その音は朱雀が貴一に向けた銃口から放たれた弾丸の音…ではなく信濃が朱雀の銃を狙って放たれた音だった。そしてその後、信濃は今度は貴一を狙って発泡するが、朱雀が盾になって貴一をかばう。
そして朱雀は「(正体を)誰にも話していない。私のモノ」と言って貴一に抱えられたまま息を引き取る。多分、賢太を撃ったのも組織を抜ける言ったからではなく、貴一の正体がバレるのを防ぐためだったのではないかと思う。そもそも前回、貴一にかばってもらった後とかも彼を見る顔が明らかに女の顔になっていたし、特別な感情を持っていたのは明らか。何より貴一と朱雀のコンビは絵になるので、もう少し2人が組んだ活躍を見たかった。
内通者、さらに最大の肝、二代目・九頭龍の正体。貴一らが幻獣に潜入する前からいた人物という点で、ハコのメンバーでは美波、泰造、賢太になる。
美波は最初の内通者をあぶり出す時に組織に忠誠を誓っていたし、賢太が内通者だったら、リークはともかくとして組織を抜けることを条件に情報提供を持ちかけるだろうか。そうなると泰造だが、一番それっぽくないだけに実は二代目・九頭龍なのではと思っいていた。
事実、途中からそういう感じで進んでいたし、ところがなんと正体は入間だったとは…。貴一と優貴の父を殺しておきながらも、この2人を心配して気にかけてるって、入間に対してどういう感情を持ったらいいのかわからなくなってきた。
逆に幻獣の幹部らの最後は哀しさとともに強烈な印象が残った。朱雀はもちろん、青龍も兄を先に行かすために自分が残って貴一との戦いに。最後は警察の銃弾によって倒れる。玄武、白虎も逃げられないことがわかりお互いに拳銃で撃ち合って最後を迎える。
ハコ長の美波も捕まる時に「こいつら(ハコのメンバー)は何も知らずに私の命令に従った」といって皆をかばった。それぞれ格好良すぎません?警察組織を裏切り、その不正が同僚にバレて口封じに殺してしまう入間に対するアンチテーゼなのかなとも思える。
警察は泰造を九頭竜として起訴し、入間は拘置所で鳳凰に始末させる狩野と吉野だが、彼らも何者かによって殺されてしまう。
貴一と優貴といえば、今度は公安から別の組織への潜入を依頼される。警察組織内で何か別の力が動いているか?続編を期待させるような終わり方で新たなる物語が始まるのか?期待していいのかな?