全領域異常解決室⑥

REVIEW

第6話 神VS神 全面戦争! ここですべてがつながった

キャスト

興玉雅 … 藤原竜也  雨野小夢 … 広瀬アリス  直毘吉道 … 柿澤勇人
豊玉妃花 … 福本莉子  北野天馬 … 小宮璃央  二宮のの子 … 成海璃子
芹田正彦 … 迫田孝也  荒波健吾 … ユースケ・サンタマリア  宇喜之民生 … 小日向文世

第6話ゲスト
大隈邦男 … 吉田綱太郎  八代路子 … 原日出子  犬塚真澄 … 関まぐみ
藤井優希 … 平塚千瑛  藤井優希の夫 … 増田雄二

 全決の秘密を知った小夢がヒルコとの対決に使命感を覚える中、美容系インフルエンサーが過食で窒息死する事件が連続して発生。ヒルコからは「犬神の呪い」が原因だという犯行声明が出された。興玉は、犬神を呪術で操る家系「犬神筋」がヒルコの仲間にいるのではと推測。荒波らから情報を得た興玉は被害者が通っていた美容整形外科の医師の写真に目を留める…。


 神が起こした事件を解決に導く。それこそが全決の本来の役割だった。そして、豊玉、宇喜之、芹田、興玉とが別々の能力と役割をもった神で、「神隠し事件」の当初の被害者5人も神だった。

 「神の魂は人間の身体に宿り、その身体が死んでも新たに生まれた赤子に宿り直す。そうやって記憶を繋いで世の中を見守っている」。言っていることは理解できても神が人間と同じ姿をしていることに不思議な感じしかしない。

 能力もそうだが、人間と同じ姿をしているはずがないっていうのが根底にあるからあなのかもしれない。もっとも、日常生活で「私は神です」と言われても頭がおかしい人としか思われないけどね。

 それにしても神が数人一緒のテーブルを囲んでピザをつまんでいる姿は、なんかシュールだな。小夢じゃなくても「これがみんな神様だなんて」って言いたくなる。

 豊玉は少なくとも敵ではないのかなとは思っていたけれど、今までの事件との関わりがよくわからなくて疑問なところも多かったが、各事件の関係者が参拝していてその願いをかなえていたということで謎が解けた。

 こういうの見ると、普段あまり神社に参拝しないけれど、たまにはちゃんと参拝してみようかなと思ってしまう。割と私は単純なんです。

 今回は、いろいろと明らかになったことがありつつ、「犬神の呪い」ってのがメイン。裏には“八百比丘尼の伝説”。

 大隈のクリニックの院長・大隈。実は大国主神。前の人生で愛した女性・犬塚と再会するって話。彼女は人魚の肉を食べて不老不死となった八百比丘尼。ただ、犬塚はともかく大隈は神なのに彼女の正体に気づいていない。

 双方とも気づいていないからこそいいのかもしれない。宇喜之の言葉通り「神は万能ではない」というところに遠い存在でありながら少し親しみすら感じてくる。

 事件が解決した後の興玉、小夢と犬塚のシーン。犬塚が(興玉に大隈とのことを記憶を消されても)「構いません。かれと出会って見せます」と力強くいう場面は良かったし、彼女なら必ず新たな人間に宿った大国主神と再会を果たしそう。

 感動のシーンでうるうるとしていたところで、宇喜之の「神のヒルコがなぜ不老不死を求めるのか?」という気になることをいい、さらに最後に小夢が芹田に「私は貴方の夫なのか?(すなわち天宇受売命)」と問いただす。

 ヒルコの件も気になるけど、小夢はどこで自分が天宇受売命ではないかと気づいたのだろう?そもそも全決にいる時点で自分も神かもと思うのは当然だろうが、神としての記憶はない…と思うが、過去に彼女に何かあったのだろうか。

 事件としては一話完結だけど、次回へと謎を残して終わるから何かすっきりしない。