噓解きレトリック⑤

REVIEW

第5話 人形の呪い!? 人形殺人事件の真相やいかに!

キャスト

祝左右馬 … 鈴鹿央士  浦部鹿乃子 … 松本穂香  端崎馨 … 味方良介
藤島千代 … 片山友希  倉田達造 … 大倉孝二  倉田ヨシ江 … 磯山さやか
六平 … 今野浩喜  久我山小百合 … 村川絵梨  藤島雪乃 … 櫻井淳子
藤島幸弘 … 杉本哲太  浦部フミ … 若村麻由美

 左右馬と雅は離れで障子に血飛沫が飛んでいるのに気づき、慌てて部屋に入ると左手を血で染めた品子が現れる。鹿乃子が嘘を聞き分けたことで左右馬は大怪我をしているのが「昨日の品子」だと確信する。雅も品子は双子だと言い出すが鹿乃子は「双子じゃない」という品子の言葉は嘘ではなかったと名言。それを聞いた左右馬は、ある仮説を立てる。


 “人形殺人事件”解決編。品子は三つ子で災いを呼ぶという迷信があり、それを隠すため3人で1人を演じていたというのが真相だった。

 人形に供えた殺鼠剤入のご飯を3人のうち1人が食べて死亡。それが今回の始まり。

 双子は災いを呼ぶ。小説、映画、ドラマ等で題材として使われるので、最初は今回の話もそうなのかなと思った。

 しかし、嘘を聞き分けられる鹿乃子によって、品子の「双子じゃない」というのは嘘ではないことが分かる。

 そうなると多重人格者なのかと思ったがそうではなかった。双子の災いはよく知られた話だだったので頭にはあったが三つ子以上は盲点だった。

 ただ、イネが死んだ理由は、通常ならば品子の秘密に気づいてしまい、それを理由に殺されるというのが定番のような気がする。

 イネが生きていると物語が進まないので話として消えるのはわかるのだが、兄と橋の上で争って落ちて死んでしまうのは、よくわからなかった。そもそもイネの兄についてあんまり描かれていなかったので、途中から忘れていた存在だった。

 最後に残った2人の品子が笑顔で写真に写っているシーンで、その下の「演出 鈴木雅之」の文字が流れて、独特の映像の謎が解けた。

 人形屋敷の人形部屋、左右馬を真ん中に両脇に鹿乃子と雅、品子を中心にその周りをその両脇にそれぞれを誰かを置くというシーンなんかが見られたが、シンメトリーといえばこの人。エンディングでクレジットを見るまで全然気づかなかった。

 それに気づいて実はもう一回、この話を見てみると面白いかも。