全領域異常解決室④

REVIEW

第4話 原因は縊鬼!?大手町連続エリート飛び降り事件

キャスト

興玉雅 … 藤原竜也  雨野小夢 … 広瀬アリス  直毘吉道 … 柿澤勇人
豊玉妃花 … 福本莉子  北野天馬 … 小宮璃央  二宮のの子 … 成海璃子
芹田正彦 … 迫田孝也  荒波健吾 … ユースケ・サンタマリア  宇喜之民生 … 小日向文世

第4話ゲスト
柘植朝日 … 橋本マナミ  香取吉信 … 吉田宗洋  マイカ・バーナル … メラニー
秋葉明彦 … 新田健太  星健 … 竹邑貴司  寺井厚徳 … 伊木輔
戸塚茂 … 若林秀敏

 国際的なビジネスに関わる4人が連続して飛び降り自殺を図り、内閣官房国家安全担当審議官・直毘が全決に解明を依頼。ヒルコから「妖怪・縊鬼(いつき)をとりつかせた」との犯行声明が出ていた。興玉と小夢が4人目の自殺者・香取の妻である柘植に話を聞くと夫が亡くなる数日前に「縊鬼に会ってしまった」と言っていたと証言。すると、その後に他の遺族たちからも相次いで同じような証言が出る…。


 ビジネス街で連続飛び降り自殺が起こり、ヒルコから「妖怪・縊鬼(いつき)をとりつかせ自殺に追い込んだ」との犯行声明が出た。

 前回までの犯行声明、ヒルコが天罰を下す理由が一向にわからなく、今回については「堕落したビジネスマンたちへの天罰」と少し詳しくはなったが、なんだかふわっとした感じでよくわからない。

 話が進むうちに自殺した5人は同じ大学の卒業生で異業種交流会を開いていたことがわかる。さらにその場所は会員制クラブで薬物の取引が行われていた。なるほど、今回に関しては彼らをヒルコがターゲットとする理由がわかる。

 ただ、話はそこで終わらない。その5人はマイカが店を開業するために出資し、それを弱みに彼女の店を薬物の取引にしていたり、唯一薬物に手を出していない香取がマイカに好意を寄せていて、さらに彼は妻の柘植からDVを受けていたという事実もわかってくる。

 DV妻の柘植を演じた橋本マナミ、役柄はなかなか合っているけれど、DVに走った経緯とかが気になる。SNSではいい夫婦を装っていたけれど、実際は仮面夫婦みたいなもので、こちらを中心に話を作っても面白かったかなと思う。

 正直色々と要素を詰め込み過ぎでそれぞれが軽く感じてしまって頭に入ってこない。せめて薬物プラス何か、もしくはDVとマイカくらいにしておいたほうが展開もわかりやすくて頭に残ったような気がする。

 薬物だけで立て続けに自殺するのか?という疑問には麦角アルカロイドも影響していて、麦角アルカロイド中毒と薬物の幻覚症状が重なり自殺者が連続したと興玉は説明するが何だか腑に落ちない。小夢と荒波も納得はいっていないようだが、自分も同じように感じた。

 そもそもそんな中毒者で国家中枢の大変な仕事をよくこなしていたなあと思うし、彼ら以外にマイカの店で薬物を手に入れたもので自殺者がいないのも不思議。

 後はパンに麦角アルカロイドが混入するために妃花がどういうやってでアルバイトとして潜入したのかは興味深い。色々なリスクを考えたら、薬物の売買の現場に面識のない人間は普通雇わないと思うがどういう経緯で働くことになったのか非常に興味深い。

 最後に小夢と妃花が対面?対決?で妃花がどうやら水を操る能力をもっているらしいことが判明する。もしかすると他にも能力を持っているがいるのだろうか。多分、小夢も何らかの力を持っていそう。きっと今はまだ目覚めていないだけと見ているのだが…。