第4話 死んだのは人間? 人形? 人形屋敷で起きた怪事件
祝左右馬 … 鈴鹿央士 浦部鹿乃子 … 松本穂香 端崎馨 … 味方良介
藤島千代 … 片山友希 倉田達造 … 大倉孝二 倉田ヨシ江 … 磯山さやか
六平 … 今野浩喜 久我山小百合 … 村川絵梨 藤島雪乃 … 櫻井淳子
藤島幸弘 … 杉本哲太 浦部フミ … 若村麻由美
早朝、左右馬と鹿乃子は町で不審な男を発見。左右馬と鹿乃子の力で男は置き引き犯と判明する。逃げる男に足をひっかけて転倒させたのは端崎の姉で怪談雑誌記者・雅。彼女は夜逃げをもくろんでいた左右馬に、今月の家賃を払うことを条件に取材旅行への同行を依頼する。3人は娘の成長祈願に人形を育てるという一風変わった綾尾家へ向かう。綾尾家は現在、一人娘の品子が家を継いでいた…。
冒頭から日本人形とともに女性の死体。いきなり気味の悪い始まりかた。
そして、すぐに時間は1カ月後へと進む。早朝から左右馬と鹿乃子は駅へ向かう。仕事の依頼でどこかへ出向くかと思いきや朝なのに家賃が払えないので夜逃げだとうそぶく左右馬。そんなおりに端崎の姉で怪談雑誌記者の雅と偶然出会い、取材旅行に同行することになる。
その取材旅行先が“人形屋敷”の綾尾家で冒頭の事件へとつながっていく。
まず、綾尾家の風習が娘の成長を祈願し、成長に合わせて人形を作り娘と同様に育てると奇妙なもの。娘の品子も人形のような容姿で何だか謎がありそう。
人形部屋には多くの人形があり圧巻の一言。少なくとも夜にこの部屋に一人で入りたくない。なんか見られているみたいだし落ち着かない。
そもそも事件は、人形部屋に誰かの死体があった。発見したイネは慌てて親戚の家に飛び込み、刑事らが部屋へ入ると死体は人形で、その後、何故かイネが岩場に落ちて死んでしまう。
何とも奇妙だし、横溝正史の金田一耕助シリーズとかに出てきそうな設定。
それにこの屋敷に品子以外に背格好の似た人物が誰かいるみたい。「双子じゃない」という品子の声は嘘ではないようだ。ただ「うちは誰も死んでいないし、イネさんは自殺」という言葉に鹿乃子は嘘だと気づいてしまう。
やっぱり部屋で誰かが死んでいてイネは他殺なのか?そもそも品子は一人っ子なのか?そうでないとするならば何人姉妹なのか?イネは他殺ならば綾尾家にまつわる秘密を知ってしまったからなのか?
再び、部屋で人形が倒れていて、さらに勝手に入ったことに険しい表情で怒る品子だが、これって品子本人?怒るイメージがなかったので、もしかして品子ではない誰か別の人なのかなと思っていたら、次回へ続くとなった。
一話完結だと思っていたので、全くの想定外でびっくり。この屋敷に何がかくされているんだろうと引き込まれて、気づいたら時間が経っていた。
今までは序章といったところで今回からが本番といったところか。左右馬の推理で事件解決となった時、鹿乃子の心情はどう揺れ動くのだろうか。品子に自分の生い立ちを重ね合わせ、親近感を覚えていただけに色々な謎とともに気になる。