潜入兄妹　特殊詐欺特命捜査④

第４話　兄妹、奪う。

　父を殺害した鳳凰の正体を探るため、潜入捜査官として特殊詐欺組織幻「幻獣」に潜入した貴一と優貴。朱雀の要求にも何とか応えた貴一たちだったが、今度は白虎が立ちはだかる。恋愛感情を利用して男性から金を奪う詐欺「おねだり女子」の自動化プログラムを開発中だった白虎は「死にたくなければ、盗まれたプログラムを取り戻せ」と貴一と優貴に命令。盗んだ犯人との命懸けのだまし合いに挑む。

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　名簿屋・ドブネズミとの騙し合いに勝利するも、帰宅するとさらなる幹部の一人・白虎が待ち構えていた。

　いきなり怖すぎるし、どうやって住んでいる場所を知り得たのかは謎。「幻獣」に関する記事のスクラップや幹部らの写真が貼られているのを気づかれたかと思いきや、それには気づいていない様子。普通、気づきそうなものだが。

　他の詐欺チームの一員はもちろん、ハコ長の美波ですら幹部の顔を知らないのに、既に玄武、朱雀、白虎と対面を果たしている貴一と優貴。

　幹部が新入りにこんな簡単に顔を見せるのかと疑問に思うが、貴一と優貴が有望だと思っているからなのか、それとも何か裏があるのか。

　白虎の指令は盗まれた「おねだり女子」のプログラムを取り返すこと。プログラムを盗まれる白虎も間抜けだが、その部下も緑川を始末しそこなっていて大丈夫かと心配になる。川に拳銃を打ち込んだだけで死体を確認もしていないし、白虎は失敗した部下を咎めたりしないのか？

　文哉が「あの子」といった時点で緑川、もしくは近い人物なのがすぐわかってしまったので、あの場面は空砲後の貴一が種明かしまで見せずにとっといても良かったかなと思う。

　ただ、文哉が登場した時に何か胡散臭いと思ったし、そもそも足が悪いってのも実はそういうフリをしているのが定番だしちゃんと歩けるのはミエミエだった。

　５年前の事件以来笑わなくなった優貴が笑っていたり、父親の借金を無事返したけれど、詐欺を止める気がない若菜のくだりを見ていると、今後の展開に絡んできそうな予感がする。