全領域異常解決室③

REVIEW

第3話 空から足が降ってきた!時空を超えた殺人事件

キャスト

興玉雅 … 藤原竜也
雨野小夢 … 広瀬アリス
直毘吉道 … 柿澤勇人
豊玉妃花 … 福本莉子
北野天馬 … 小宮璃央
二宮のの子 … 成海璃子
芹田正彦 … 迫田孝也
荒波健吾 … ユースケ・サンタマリア
宇喜之民生 … 小日向文世

【第3話ゲスト】
常見真紀 … 山口紗弥加
真鍋哲 … 神保悟志
片桐凛太朗 … 森下能幸
古庄時実 … 山田キヌヲ
村主虎飛矢 … 名村辰
ハウスメイド … 柚木律

あらすじ

○空から落ちた過去の断片
 高層マンションの庭に、人間の左足と小型機の破片が落下する異様な事件が発生する。全領域異常解決室の興玉雅(藤原竜也)は、これを時空を繋ぐ「タイムホール」の可能性として捉える。DNA鑑定の結果、左足は4年前に失踪した研究者・真鍋哲(神保悟志)のものと判明するが、彼の機体は当時行方不明のままである。過去と現在が不自然に接続されたかのような現象は、単なる事故とも殺人とも説明がつかず、不可解さだけが先行する導入となる。

○消えた研究と歪められた評価
 捜査の中で、真鍋と主任研究員・常見真紀(山口紗弥加)がかつてタイムホール研究を発表しながら、データ捏造問題によって頓挫した過去が明らかになる。常見は姿を消し、真鍋も直後に失踪していた。さらに研究には海外スパイ企業が関与していた可能性も浮上し、単なる科学研究の枠を越えた思惑が絡んでいたことが示唆される。興玉と雨野小夢(広瀬アリス)は、現在の研究室を訪ねることで、過去に埋もれた真実の断片を掘り起こそうとする。

○再会した研究者と未練の行方
 興玉と小夢は姿を消していた常見と接触する。彼女は独自に研究を続け、未来や過去と情報をやり取りする技術に執着していた。常見は、真鍋が自ら小型機を爆破してタイムホール実験を行い、未来に生きている可能性を語る。その動機の根底には、解雇の真意を知りたいという強い感情があった。かつて恋愛関係にあった2人の関係性が、科学的探究と個人的執念を複雑に結びつけている点が浮き彫りになる。

○誘拐劇と暴かれる殺意
 やがて研究室の関係者・古庄時実(山田キヌヲ)の右手が発見され、事件は一気に殺人事件の様相を帯びる。興玉たちは常見とともに誘拐されるが、それは真犯人を炙り出すための仕掛けでもあった。現れた片桐凛太朗(森下能幸)は、真鍋への嫉妬から爆破を企て、さらに古庄も口封じのため殺害していたと自供する。科学的偉業への妄執と劣等感が暴走し、現実の犯罪へと転化した構図が明らかになる。

○説明不能な現象と動き出す黒幕
 事件は片桐の犯行として決着するが、遺体の一部が空から落ちてきた理由は「ファフロツキーズ現象」として処理されるに留まる。合理的説明は提示されるものの、真鍋の存在やタイムホールの真偽は曖昧なままである。さらに常見のもとに未来を示唆するメッセージが届き、時間を越えた通信の可能性が浮上する。一方、小夢は謎の女・豊玉妃花(福本莉子)が全事件に関与していると気づき、ヒルコの正体へと迫り始める。

見どころ

○時間という概念を揺さぶる物語構造
 時間そのものをテーマに据え、過去・現在・未来の連続性を揺らす構造を持つ。タイムホールという仮説は完全には証明されないが、否定もされないまま提示され続ける。科学と想像の境界を曖昧にすることで、視聴者に「時間とは何か」という根源的な問いを投げかける。確定しない前提の上で展開するドラマが、独特の浮遊感を生み出している。

○愛情と執念が生む歪み
 真鍋と常見の関係は、単なる研究者同士ではなく、感情が強く絡み合ったものとして描かれる。解雇という出来事が裏切りか保護かという解釈の揺れを生み、常見の行動原理を形作っている。一方で片桐の犯行もまた、評価されないことへの歪んだ感情が引き金となっている。科学の物語でありながら、人間の情念が中心に据えられている点が見どころである。

○ヒルコの影と物語の転換点
 個別事件の解決に加え、シリーズ全体の軸となるヒルコの存在が一段と前景化する。豊玉の不審な行動や、常見への勧誘メールなど、背後で糸を引く存在の気配が濃くなる。単発の事件解決から、より大きな陰謀へと物語がシフトしていく転換点となる回である。断片的な情報が繋がり始めることで、物語全体のスケールが拡張されていく。

感想

 高層マンションの庭園に空から物体が落ちてきた。その物体は左足と小型機の一部。そして今回の奇妙な事件もヒルコから犯行声明が出された。

 犯行声明は出すもののヒルコは何をしたいのか?一向にわからない。その度に全決が駆り出される。もしかして狙いは全決なのだろうか?

 神隠し事件で人が消えたかと思えば、今度は失踪した人間…左足と乗っていた飛行機の機体が空から降ってくる。

 何か共通点はありそうな気もするが、神隠し事件で消えた人間とは関係のないし、前回は集団失神と関連性が見当たらず、全然先が見えない。

 事件そのものは「ファフロツキーズ現象」ということで片はついたが、今回も何だか腑に落ちない。常見のマンションの前に落ちるのもそうだし、古庄の片手も同じ現象って…。確かの確率はゼロではないかもしれないが、都合良すぎて怪しいとしか思えない。さらに片桐が爆弾のボタンを押そうとした瞬間、急に生きができなくなったのも謎のまま。

 そして死んだとされる真鍋からのメール。2032年11月3日に再会するとは何を意味するのだろう?

 宇喜之が豊玉に「あまり派手に動かないでください。そろそろ気づかれますよ」と言葉からも事件に何らかの形で関わっていそう。気づかれる?とは小夢?興玉は興玉について何か知っているのだろうか?

 そもそも豊玉はともかく、宇喜之は小夢や興玉の味方なのかもわからなくなってくる。

 謎ばかりで増えていくけれど、今回わかったのは芹田がただのデリバリースタッフではないということと、全決に非正規雇用の職員がいるということくらいか。

 そして、小夢や興玉はバディというには、まだしっくりいってない感じで、この先、ヒルコに立ち向かうには大丈夫なのかと思えてしまう。