第2話 資産家令嬢誘拐事件を巡る嘘に名コンビが挑む!
祝左右馬 … 鈴鹿央士 浦部鹿乃子 … 松本穂香 端崎馨 … 味方良介
藤島千代 … 片山友希 倉田達造 … 大倉孝二 倉田ヨシ江 … 磯山さやか
六平 … 今野浩喜 久我山小百合 … 村川絵梨 藤島雪乃 … 櫻井淳子
藤島幸弘 … 杉本哲太 浦部フミ … 若村麻由美
左右馬の探偵事務所に住み込みで働くことになった鹿乃子。ある日、左右馬と鹿乃子は大家の依頼で届け物をするため、豪商・藤島家へ。屋敷では、当主・幸弘の妻・雪乃が丁寧に迎えてくれるが、娘の千代は無礼な振る舞いを受ける左右馬と鹿乃子。そんな中、左右馬は幸弘と雪乃からある相談を受ける。
探偵の左右馬と出会い、助手として居候をしながら働くことになった鹿乃子。コンビを結成した2人が初の事件に挑むのが今回。
遊んでいる子どもを見て不意に嘘とまことのサインを鹿乃子に伝える左右馬。言葉に出せないシーンもあるから確認しておくのは重要だ。
練習がてらターゲットにされた子どもたち。両手をにぎって中にはキャルメラを隠してどちらに入っているか左右馬が質問しながら鹿乃子からのサイン見て当てる。結果はもちろんパーフェクト。
でも子どもからイカサマで当てて取り上げたキャラメラは返してあげようよ。鹿乃子が「返してあげてください」と言わなければそのまま取り上げたに違いない。大人気ないけれど、何か憎めないキャラの左右馬。
この2人の間でのサイン早速活用される場面がやってくる。大家からの依頼で藤島家へ届け物し、その家の娘・千代が誘拐される事件に巻き込まれる。
「恨ミハ、忘レナイ」という手紙、がらの悪い2人組の男、さらに千代を誘拐し金を用意しろという手紙、そして耕吉の証言。
このドラマの肝は鹿乃子が持つ“人の嘘が聞き分けられる能力”なので、事件が起こった場合、証言によって犯人、もしくは何らかの形で関わっているというのがわかる。
「古畑任三郎」は犯行の様子の全容を見せてから、話術や推理力で犯行の真相を解明していくが、こちらは嘘を言っていることは見せてつつ、同時進行で話術や推理力でそれを崩していくのではと感じた。
事件の全貌がわからないだけに今回だと、耕吉が誘拐事件に絡んでいることはわかるが、2人組の男との関係まではわからない。仲間なのか、ただ単に脅されているのかは見ている人間が考察や推理をするしかない。
2人組の男は高利貸しで借金をした兄が失踪したため保証人になっていた耕吉が金を返すために計画したものだった。ただ、千代に危害が加わる恐れもあり、常に車で送り向かいしたり、誘拐しようとすれば簡単にできるのにそれもしないところに救いを感じる。きっと恩もあるのだろう。
ただ、当主・幸弘が言うように最初から一人で悩まず相談すればよかったのに。とはいえ、使用人の立場ではなかなか言えないってのわかる。
事件を解決した左右馬は幸弘から御礼に報酬とカステラをもらう。しかし、彼に金を貸している人たちが聞きつけ、あっという間になくなってしまう。まるで「こち亀」の両さんのようなオチをつけて鹿乃子の探偵助手の初仕事は終わるのだった。