晩酌の流儀3⑤

REVIEW

第5話 カレーフォンデュ

キャスト

伊澤美幸 … 栗山千明  島村直人 … 武田航平  富川葵 … 辻凪子
海野二郎 … おかやまはじめ  牛場 … 馬場裕之  珍山 … ミスターちん
魚子 … 友近  肉山 … 土屋伸之  中久保 … 大久保佳代子

 前日からカレーを作り冷蔵庫で冷やす美幸。翌朝にもカレーの具合を確認し、この分なら夜の晩酌も問題なさそうだ。

 最初、ナレーションが“カレーの流儀”にだったので、スピンオフなのかと思って一瞬焦ってしまった。それぐらいカレーもお酒と同じく好きなんだろう。でも“カレーの流儀”も面白そうで見てみたい。

 いつもの職場、ホップハウジングに美幸が出社すると、支店長の海野がいつもと違って鏡を見てキメている。もっとも見た目は変わらない。何でもホップハウジングの上半期の授賞式に招待されているそうだ。

 支店長クラスならば、そういう場に出席するのは普通だと思うのだが、葵の「何を間違ったのか海野さん招待されているらしくて…」から察するとホップハウジングでは受賞候補者のみが出席するようだ。

 それにしても自分が社長に就任するかもしれないと思っているあたりは流石だ。本気なのか冗談だのか、こういう風に生きられたら幸せだ。さらに「海野社長」、声に出したい日本語って何?(笑)見ているこっちの上を超えてくる辺りは通常運転か。

 海野が取り出した招待状。葵は腑に落ちない顔で海野から奪い訝しげに見入る。海野違いか何かで実は別人への招待状が間違って送られてきたというオチなのかと思った。しかし、実は招待状は海野への一枚だけでなく重なって、その下に2枚あった。そして葵は新人社員賞候補、美幸は優秀社員賞候補とそれぞれにも招待されていたことが判明する。優秀な美幸が何らかの賞の候補に入っていないのはおかしいと思っていたが、そういうことだったのか。

 授賞式ともなれば、アルコール類のドリンクに豪華な食事はつきものだ。その誘惑に勝てるのかと思っていたが、それ以上に襟村エリアマネージャーや仙田専務から直々にお酒を注がれるいう場面に遭遇する。注ぐ注意をそらしたり、飲むふりをしてなんとかやりすごす。

 だが、最大のピンチが訪れる。麦田社長が美幸のためにわざわざ用意したウイスキーでハイボールを作ってくれ、さらにはステーキも登場。社長以外にもシェフや他の社員からも視線を浴びている状態。もうこれは食べて飲むしかない。

 そんな状況を救った?のは海野だった。会場の明かりが消え、ハッピーバースデートゥーユーを歌いながら3段になったケーキを持って現れる。社長の誕生日を祝ってのサプライズ。もっとも誕生日は先月だったというオチだが…。ヨイショだかごますりなのかは分からないが、こういう抜けているところが何とも憎めないし嫌味にならないところも海野の人柄か。

 この隙を見逃すはずのない美幸。皿とグラスをすり替えて完食したことにする。食べっぷりも飲みっぷりも素晴らしいと言って感心する社長。ただ、皿もグラスも綺麗すぎて明らかに未使用なのがバレバレですり替えたろって思ったけれど、気づかない社長の麦田って何か海野に通じるところがありそう。

 帰宅途中で八百屋「やさいの中久保」ではついに大久保佳代子との絡みが見れた。商店街がの個人店が出るため今作では「ツルマート」の出番が少なさそうだ。

 数々の困難を乗り越えての「カレーフォンデュ」。個人的には締めの焼きカレーがおいしそうで気になった。

 レジェンド社員賞を受賞した美幸。もちろん?海野社長は実現しなかったが、本人は落ち込んでいる。葵じゃないけれど本気だったのか?って誰もが思ったはず。

 最後、「ホップハウジング」雪谷店でただ一人、上半期の授賞式にも招待されず落ち込んで元気がない島村だったが、次回なにやら大変なことになる予告。次回はなかなか島村がフィーチャーされることはなかっただけに注目の回になりそうだ。