新宿野戦病院①

REVIEW

第1話 笑って泣ける医療エンターテインメント!

キャスト

ヨウコ・ニシ・フリーマン … 小池栄子  高峰享 … 仲野太賀  南舞 … 橋本愛
高峰はずき … 平岩紙  横山勝幸 … 岡部たかし  田島琢己 … 馬場徹
堀井しのぶ … 塚地武雅  若井あかね … 中井千聖  村木千佳 … 石川萌香
吉野勇介 … 萩原護  岡本勇太 … 濱田岳  リツコ・ニシ・フリーマン … 余貴美子
白木愛 … 高畑淳子  高峰啓三 … 生瀬勝久  高峰啓介 … 柄本明

 歌舞伎町の路地に建つ「聖まごころ病院」。歌舞伎町といえば日本最大の歓楽街、眠らない街。

 そんな立地に建つ病院だから、患者として訪れる人間もヤクザ、ホスト、風俗嬢、酔っ払い、不法滞在の外国人など、ワケありな人間ばかり。

 そういう人間たちにも愛をもって、そして一流の技術で人を救いたいっていう医者の奮闘のドラマなのかと思ったら、やっぱり違った。だって脚本はクドカン(宮藤官九郎)だもの。そんな正統派なドラマなわけはない。

 このままでは赤字がかさむ一方の病院。院長・高峰啓介(柄本明)と不動産コンサルタント・高峰啓三(生瀬勝久)の兄弟間で病院の今後を巡って対立。土地の売却、または美容クリニックするかを啓三が諭すが啓介は反対。結局1カ月以内に外科医が見つかなければ競売にかけるか美容クリニックにするということで落ち着く。

 そこに運良く?登場したのがアメリカ国籍の元軍医ヨウコ・ニシ・フリーマン(小池栄子)。「医龍」の朝田龍太郎や「TOKYO MER〜走る緊急救命室〜」の喜多見幸太みたいな感じなおかなとワクワクしてみたけれど違うようだ。腹を切って手術はしたものの縫合とかも雑だし、スーパードクターではないのかな。ただ、人間味はあって印象には残りそうだ。

 そのヨウコが歌舞伎町にいたのは理由があった。戦地で負傷したアラブ人・アリから頼まれて預かった缶の箱を歌舞伎町にいるムハマドの娘に渡すためだった。そして撃たれて自らの手で助けた患者ムハメドにそれを渡す。なんて感動的なシーンだと思うっていると実は別人だった。彼が言うにはアリやムハメドはアラブ人では多い名前だという。日本で言う田中や鈴木みたいなものか?一つ勉強になったけれどけっこう尺使ってこんな情報いらないよ(笑)

 さらにNPO法人「Not Alone」の南舞(橋本愛)も最後に見せた裏の顔?もあるみたいで謎の人物なのも興味深い。

 何よりもこのドラマ、クセが強すぎるキャラに扮するバイプレーヤーの面々の共演。これだけで見る価値はありそうだ。