アンチヒーロー⑩

REVIEW

Last Episode −正義−

キャスト

明墨正樹 … 長谷川博己  赤峰柊斗 … 北村匠海  紫ノ宮飛鳥 … 堀田真由
白木 凛 … 大島優子  緑川歩佳 … 木村佳乃  伊達原泰輔 … 野村萬斎

 明墨が逮捕され、緋山もまた逮捕される。明墨の証拠隠滅罪幇助に関する裁判が始まると白木は伊達原側につき、緋山もジャンパーは明墨の指示で処分したことと羽木社長殺害を自白する。伊達原は自ら糸井一家殺人事件を出し、動画存在を否定し、沢原に冤罪記事を書かせたこと、さらに元検事・桃瀬が情報を集めたファイルには信憑性がないと論陣を張る。

 先週から伊達原にやられっぱなしの明墨、いつ反撃に出るのだろう。新証拠が見つかったので志水の再審請を置こうなう予定だと断言してからの第2回公判へ。

 毒の改ざんに気づいたものの証拠が見つからず、伊達原を法廷に引きずり出すために明墨が最後の手段にとしてあえて対押されたという真相が明かされる。緑川が小型カメラや偽の鑑定書を仕込んでいたが、明墨と同期でまさか最初から共闘していたとは思いもよらなかった。

 最終的に伊達原は罪を認め志水の再審が決定。「必ず無罪を勝ち取ります」と宣言する赤峰。正義だけを貫き走ってきたが、アンチヒーローになる覚悟を決めた今の赤峰なら必ず無罪へ導くだろう。

 明墨と伊達原の法廷でのシーンは圧巻でだった。後は桃瀬が他界した後、彼女の意志を紡ぐみ、志水の冤罪を晴らすために明墨と緑川が検察の内と外で道を突き進むというシーン。テーブルにはワイングラスが2つではなく3つなのがポイント。同期3人で巨大権力に立ち向かうぞという所信表明のようで印象に残った。

 「糸井一家殺人事件の真犯人」や「白木の過去」など描かれず謎のままでモヤモヤの部分はあるけれど冤罪とそれに巻き込まれた家族、検察、警察のエゴ、女性の社会進出、犯罪者の更生など多くのテーマが盛り込まれていて見ごたえのあるドラマだった。

 スペシャルか1クールか続編は見たい気もあり、このままでもいいような気もして何とも悩ましい。