アンチヒーロー⑦

REVIEW

Episode 7 −追求−

キャスト

明墨正樹 … 長谷川博己  赤峰柊斗 … 北村匠海  紫ノ宮飛鳥 … 堀田真由
白木 凛 … 大島優子  緑川歩佳 … 木村佳乃  伊達原泰輔 … 野村萬斎

 見に覚えのない罪を着せられた雑誌・週刊大洋の元副編集長・沢原。無罪を勝ち取り、瀬古を罷免させることが明墨の狙いであり見どころ。瀬古と加崎が不正につながっている証拠、それをどうやって見つけて無罪までもっていくのだろう?まずはハードルが低そうな上田あたりから崩していくのかなと思っていた。

 ところが今回、上田は全然登場しなかった。変わりに再登場になったのは富田だった。さらに彼の第一秘書・小杉も登場するし…。富田はともかく、秘書の小杉のことはすっかり忘れていて、誰だっけ?となった。このドラマ、再登場もあるし、とにかく登場人物が多すぎじゃない?

 結局、明墨は加崎―瀬古のラインではなく、富田―瀬古のラインで瀬古を破滅させる。小杉が富田を裏切って加崎の秘書になって証言撤回の連絡が入ったときは、またやられたかと思ったが、明墨の狙い通りだったようだ。富田を孤立させ瀬古との関係を自白させ終止符を打つ。

 瀬古は女性ゆえの悩み弱みを超えようとしていたけれど、超える前に女性であることに負けてしまった感がある。やはり彼女も12年前の事件がきっあっけなんだろうか。

 それにしても、みんな明墨の手のひらで踊らされるような気がしてならない。一癖も二癖もある伊達原ならば手強そうだし、本当のピンチになる明墨が見ることができるのかもしれない。

 これで、糸井一家殺人事件の再審が見えてきたかと思ったところで、最後のシーンで緋山に向かってほくそ笑む赤峰。その手には産廃場に捨てたはずの返り血がついた制服を持っている。よく見つけたなあと同時に、いつ探して手に入れたんだろうという疑問。そんな素振りは全然見せてこなかった。こうなると、いずれ明墨と赤峰も法廷でぶつかるってこと未来がありそうだ。